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第三章第四話「予知夢を引き継ぐ者」

お爺様のメッセージを頼りに書斎に向かう場面です。

お爺様のメッセージに従い、私たちは書斎に向かいました。そこには「予知夢を引き継ぐ者よ」と書かれた本があり、その奥に未来家の家系図が隠されていました。


「まずはこの本から読んでみよう。」


私は本を手に取ってページをめくりながら、語り始めました。ここに記されたのは、私の名「未来燈」未来家の初代当主である私は、予知夢の力があり、その力によって進むべき道を見極めていた。夢の中で現れる声の主を、私は「ルナ」と名付けた。


ルナは、数々の予知夢を私に見せてくれ、その通りに行動すれば、事実は夢の通りになった。そして時が過ぎ、私の死期が近づいたある日、再びルナは私に語りかけてきた。


「燈よ、貴方の死期が迫っている。その前に伝えなければならないことがある。貴方の力は、貴方が亡くなった後、貴方の子孫、もしくは孫に引き継がれる。未来家には、様々な不思議な力を持つ者が現れるだろう。貴方のように予知の力を持つ者、結界を張って守りを強化する者、そして戦いに強い者も。これらの者たちをまとめた家系図を作りなさい。」


その日を境に、私は家系図を作り、能力順に並べることを決意した。そしてこの本を残し、後に続く者たちにメッセージを伝えた。


「予知夢を引き継ぐ者よ、貴方の進むべき道を必ずルナが導く。夢の内容は決して忘れずにメモし、お告げの通りに行動せよ。きっと、貴方の役に立つだろう。」


私たちは本を読み終わると、内容を整理し、未来家の家系図を開いた。その家系図には、各家族の名前の横に、どのような能力を持っているかが記されていた。


「なるほど、ここには父の他にも予知系の人物がいる。」私が指摘すると、父以外に一人、予知系の能力を持つ人物が目に留まった。その人物はアメリカに住んでいる叔父、健二だった。


「健二叔父さんも父と似たような力を持っていたなら、核攻撃の予兆を感じ取っていたかもしれないね。」


「健二叔父さんはどんな人ですか?」守が尋ねると、私は少し考えた後に答えた。


「アメリカで建築士をしていたんだ。おそらく、地下にシェルターを作るようなことも考えていた可能性がある。」


「なるほど、それなら地下にシェルターを作っていたかもしれませんね。」守は頷きながら言った。


「それも考えられるね。では、次はアメリカに向かおう。」と私が提案した。


「でも、どうやってアメリカに行くんですか?」守は少し不安そうに尋ねた。


「それは明日考えよう。今日はここで休もう。」私の言葉に、守は頷いた。


「分かりました。」


第三章はここまで、次からは四章です。

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