第三章第一話「館へ」
物語は三章です。
そう言うと守は、奥のキッチンに向かい、朝食の準備を始めた。
ーー「希様、朝食ができました。」
「ありがとう、いただきます。」
朝食を終えると、私たちは館に向かう準備を始めた。
ブローチを身に付け、鞄に寝袋やライト、水、ナイフ、ライターを詰めて、私の準備が整った頃、守も準備が終わったのか、扉が開いた。
「ところで、お爺様の館まではどうやって行くの?」
「私が作った地下通路を休まず歩いて、約3日ほどです。」
「3日も?休まずにはさすがに疲れるから、4時間歩いて休んで、計12時間で眠る…それで大丈夫かしら?」
「わかりました。ただし、再計算したところ、6日ほどかかることになりますので、食料を多めに持って行きます。」
守はそう言って、再び奥の部屋に行き、荷物の準備を始めた。
数分後、荷造りを終えた守が戻ってきた。
「お待たせしました。では、行きましょう。」
守はそう言うと、地下通路へと私を案内し、地下シェルターの扉を静かに閉めた。
私たちは休み休み地下通路を6日間歩き、かつて広島があった場所に到着した。
「希様、お爺様の館までは地上を歩くことになります。くれぐれもご注意ください。」
「わかったわ。」
私がそう答えると、守は地上に続く階段を登り、地上口の蓋を開けた。
そして私たちは、久しぶりの太陽の光の中に出た。
その瞬間、私はかつて広島だった場所の荒廃した光景を初めて目にした。
「これが広島?面影も何もないわね。」
「そうですね。」
「希様、ここから館までは歩いて約1時間です。本当に気をつけてくださいね。」
「わかったわ。」
これから希達はどうなるか?




