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カワウソカワウソ 草稿


   カワウソカワウソ 草稿


 ここはウソソとホントトの境界線に流れる川 シャシャモシャモと言う、お魚さんがたんと捕れる程に沢山沢山おったそうな。

 ウソソの地には、ウソソソカワウソが住んでおり。

 対岸のトントトトには、トントトトカワウソが住んでおりましたそうな。

 ウソソソカワウソとホントトトカワウソは、争う事等無く仲良く暮らしておりました。

 ある時の事でした……。

 遠く遠くから……遠くのカワウソを訪ね歩き、旅しておりました壱匹(いっぴき)のカワウソ。

 流れのカワウソが訪ねて来たそうな。

 その流れのカワウソは、とってもお口が御上手でして。

 口八丁手八丁でお調子者の流れカワウソは、カワイソと言う大変美味なお魚さんを振る舞い好評をはくしておりました。

 暫くして、流れのカワウソの知り合いだと言う壱団(いちだん)が到着し。

 シャシャモシャモや貝等と、物々交換販売が始まりました。

 シャシャモシャモの壱阡倍(いっせんばい)美味しい、カワイソを求めて連日連夜の長蛇の列。

 両地のカワウソたちは話し合い、是非カワイソを譲り受けたいと申し出ました。

 流れのカワウソは、すんなり応じてくれたそうな!

 そしてたんまりと、シャシャモシャモを貰い受けさって行きましたとさ。

 ウソソソカワウソとホントトトカワウソたちは、喜んでカワイソを譲り受け境界線の川へと放流いたしましたそうな……。

 大口大食いのカワイソはシャシャモシャモをパクパクパクパク食べつくしてしまって、川下へ流れて姿をくらましたのだそうな……。

 残されたカワウソたちは、数少ないシャシャモシャモを争いあい。

 この地を離れる者が後をたたずに……。

 ウソソソカワウソも、ホントトトカワウソの姿もすっかりとこの地で見なくなったそうな……。

 シャシャモシャモは戻り、陽気に泳いでおりました。

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