泥工さんに、泥舟作ってもらったら…… 草稿
泥工さんに、泥舟作ってもらったら…… 草稿
「無花果さ〜ん! いますか〜!」
「……」
「いないんですか〜……? 無花果さ〜ん?」
「厠にへえってる時に来んじゃねぇよ! それに、前にも言ったよな? 名字で呼ぶんじゃねえ? 公開してねぇんだよ?」
「だって無花果さんですよね!」
「そうだよ!」
「ここで良いんですよね! あってますよね?」
「そうだよ!」
「どうどうどうと無花果の家紋バ〜ンで、無花果全開バリバリですよ!」
「うるせえな!」
「あっ! 新人くん! 紹介しとくよ!」
「この頑固なお方! 何と何と! 知る人ぞ知る! 知らない人は誰も全く知らないと言う……泥工工房の無花果完治さんで〜す!」
「無花果は、言うなって言ってんだろ!」
「はじめまして無花果さん、宜しくお願いします!」
ペコリ!
「おい新入り! お前も言うのかよ? 今までの遣り取り聞いて無かったか……?」
「それより何よりですよ! 無花果さん! 例のアレ……テレで頼んでたアレって……出来てますか?」
「初めてテレで訪ねて来た時から、ヤベエ奴だと思ってたけどよ? いい度胸じゃねえかよ! それで通すんだな! 言っとくぞ! よく聞け! よく聞け! 耳をカッポジッテよく聞けよ! 参回言ったからな! 大事な事だぞ! 判ったよ……今日だけだかんな! 今日だけだかんな! 今日だけだかんな!」
「無花果さん? 御託は良いんで……ああ! もしかして……泥舟、出来てないんですか〜っ……? 嘘……? 完璧乾燥泥舟でナイル川横断出来るか? の、出発明日ですよ?」
「馬鹿な事言っちゃあこまるな! 出来てるよ! 見事横断してきな! じゃじゃじゃ、じゃ〜ん!」
バサバサッ!
「え……じゃじゃじゃ、じゃ〜んですか?」
「おお! 流石無花果さん! 有り難う御座います! バッチグーです!」
「おうよ!」




