月に行きた〜い…… 草稿
月に行きた〜い…… 草稿
「はい、はい……何を急に言い出すのかと思えば……そんな事か……」
「行けるの……?」
「はい、はい……行けないよ!」
「月に行きた〜い! 絶対行くんだもん! 兎餅の聖地だよ!」
「はい、はい……誰も行った事が無いだろ?」
「だからいちゃん最初に成りたいんだよ!」
「はい、はい……努力はしてみようか?」
「やったぁ! 行けるの?」
「はい、はい……努力だよ? 行けるか行けないかは努力次第たね?」
「毎日ジャンプジャンプジャンプして! 兎ジャンプを強化するよ!」
「どんな鍛えてもね……実際、無理だから……」
「努力と根性で、跳んでみるよ!」
「はい、はい……ロケットを作ります!」
「ロケットか? じゃあ、行けるね!」
「はい、はい……行けないよ!」
「直ぐにロケット作ってよ!」
「はい、はい……予算確保、兎員調達、構造設計、距離、軌道、材料調達、燃料、内燃機関、技術革新、実験、テスト、君の体力増強と無重力状態に慣れる訓練、妄想と創造、トライ&エラーを最大限に繰り返してからね!」
「やったぁ! それをすれば行けるんだね!」
「まあね!」
かくして第壱號テストロケットは完成した!
「まず無兎で試すよ! 発射!」
バァ〜ン!
「駄目か? みんな集まれ! 残骸回収と徹底調査だ!」
バァ〜ン! バァ〜ン! バァ〜ン! バァ〜ン! バァ〜ン! バァ〜ン……!
壱阡回のバァ〜ン! の後……。
「行って来い! 最初の兎になるんだ!」
「ずっと失敗だったんだけど……? 壱度もまともに翔んでないよ……?」
「予算が尽きた……お前が最後の希望なんだ! 勇気と根性で何とか辿り着いてくれ! 祈っている!」
「嫌だ〜っ!」
バタン!
「お前が行きたいと言ったんだ! 健闘を祈る! 偉大なる先兎に敬礼!」
ポチッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオ……。
「せ……成功だぁ〜……」
「どうやって戻って来るんでしょうね?」
「行きたいとは言ったが……帰りたいとは壱言も言わなかったからな! あいつなら、何とかするだろう……月にいきた〜いへの、アプローチの努力はしたしな!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチ……。
「撤収! 寝るぞ!」
イエッサ〜ッ!




