失意の底 草稿
失意の底 草稿
汗にまみれ 汗にまみれ
時にまみれて
意にする所目指すなり
内より涌出す 吐息に混じり
ウヌの壱部が 空へと消える
何にも負けない
負けてなるものか(と)
壱筋の朧げ(な)
何かを探し(目指し)
愚かな(私)ウヌは ただ只管に
笑われ 貶され(ながらに)
突き進む(事しか出来ず)
壱生懸命 ただそれだけが
ウヌ(等)唯壱つの取り柄なり
何かの拍子か間違いか
✕付いて 誰にも失はあるもの
ただ壱つの誤り
ただ壱つの その事が
ウヌの笑いの現況か
回り回りて 怒濤のあらしがやって来る
攻めらぬウヌの 何を何せば良いのやら
誰もが冗談のつもりでも
ウヌには かないまする
ウヌの室にある あちらこちらで音がする
バタンバタンと 戸を閉める
ウヌの居場所は 何処へ何処へ行くのやら
遠い夜明けの向こうに
壱体何が在るのだろう
小さく蹲り
塩辛色の玉が ポロリ・ポロ・ポロ
転がり落ちる
重たい枕 バクの世界に
壱日限りの旅行券(招待状)
そっと開いて歩き出す
失意の底の その奥に
湧き出す光に抱かれ(包まれ)
赤子の様に 甘えん坊
安らぐ心の回り そこは暖かく(て)
全ての事が無いままに
まるで優しさの その中にいる様だ
全身全霊(全身) 柔らかな感触に包まれて
脈打つ血汐に導かれ
すやすや眠りの夢の中
悲しき事 辛き事
怒り 苦しみ 悪い口
ふわふわ ふわふわ
シャボンに乗って
雲の上へと スーっと吸われてく
渦の巻き巻き 中へと消えていく
天の上から何か
地の底から何か
辛き時こそ磨かれる 頑張りなさいと
太陽の様な 笑顔がそっと呟いた
12の星が巡ってく
星は巡り 移り変わり
目覚め時を 貴方を
誰かが待っている
キラリと眩い 光に抱かれて
目覚めの朝がやって来た
深き事 海 深き事 宇宙
深き事 壱人の心の如し
誰にも 想いの内は 図りかねまする