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嘆きの丘 草稿


   嘆きの丘 草稿


 この丘に壱人(ひとり)立ち


 この丘に壱匹(いっぴき)いる


 この丘の上にいる


 ただ壱匹(いっぴき)の子犬と共に(友に)


 遠い記憶の片隅に(淡い色模様)


 心の端っこの(もと)(緑黒白赤)


 何も言えない(言わない)記憶が怯えてる


 また ソナタが参られたのか


 いいえ 私は初めてこの地を訪れたものです


 いいや ソナタ 確かにソナタであったぞ


 して 今宵は(なん)の用ぞ


 その時 遠い 何かの弾ける


 眩い光から


 形に 言えない何かが 広がりだす


 おもき事 初めて口から溢れ出す


 留まるところを 知らない様に


 誰もが この地へ参られたなら


 躰のの底から 心の端を繋いで渡る


 細き紡ぎ糸を 伝え 伝わり


 ことさらに


 何を かにもが 溢れだす


 遠い幼き 老の逝くまで 想い出す


 物の怪嘆き 蟲嘆き


 雲の隅から すすり泣き


 大地の下から すすり泣き


 草葉の陰から すすり泣き


 皆が泣き泣き


 風が哭き


 嘆きが涙に包まれて

 

 深い海の底の底へと


 洗い清められてゆく


 深い海の底 底からら


 (ひと)つの泡ブク


 にょろり にょろりと


 界面めがけて 昇ってく


 嘆き数だけ 昇ってく……

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