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洗濯される。死にたい。


 今俺は洗濯されている。


 洗濯機でグルグル回されている。


 吐きそうだ。


 だが、吐けない。俺は無機物だから。


 更には水の中に放られるわけだから当然息もできない。

 いや、生物じゃないし呼吸はしてないのだが……。

 にも関わらず長時間水の中にいると溺死しそうな息苦しい感覚に襲われるのだ。


 こんな生活もう耐えられない。死にてぇ。


 しかも父さんに褒められたのが嬉しいのか、母さんは営む度に勝負下着と言わんばかりに俺を着用する。


 なんの嫌がらせだ。


 俺は部屋干しされながら陽の光を浴びてため息をつく。


 ブラジャーの寿命ってどんくらいなんだ?


「あー、カラスがゴミ漁ってやがる」


 俺も連れてってくんねぇかな。

 カップ部分に卵産んでくれれば良い緩衝材になると思うんだけどなぁ。


 なんて、アホみたいなことを考えながら日がな一日を無意味に過ごすのだった。


 あぁ、死にてぇ。



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