第7話
「魔法を放てッッ!!」
炎、風、雷、水、土。
漫画で見るような五属性の魔法がどんどん飛んできた。
しかし、当たらない。
先ほどのバリア、どうやら赤ん坊状態の俺にも出せるらしい。
「あぶ、だぶはぶ」(訳 さて、どうするか)
かと言って護りだけ続けるわけにはいかない。
どうしたものか。
とりあえず、俺はじっと魔法をみる。
すると、ある文字が浮かんできた。
《対象魔法 解析開始………魔法術式解明中、完了。魔力抽出、照合………完了。炎魔法・ファイアボールを習得。使用可能となりました》
「ダ!?」(は!?)
見ただけで使えるようになったらしい。
しかも、恐ろしい事に、それを自覚ししている。
つまり、使い方がわかるのだ。
「だぶば、あうーあ」(訳 取り敢えず、こうか?)
魔法陣が目の前に現れる。
炎球が現れ、そのまま魔法陣を突き破って外に出てしまった。
さて、ここからがすごい。
その炎球は、向こうの魔法を破壊しながらどんどん進んで行くのだ。
そして、
「なっっ!?」
魔法の使用者を直撃。
戦闘不能にした。
「チィッ!! 下級魔法武官では歯が立たぬか!! 兵を呼んで来い!!」
どうやら魔法が使えることを喜ぶ暇も無いらしい。
さて、どうするか………