第6話
「………なん、だ………コレ」
周囲にバリアみたいなモノが張られていた。
兵士の武器が悉く破壊され、その兵士もバタバタと倒れている。
「って、これ………喋れてる!?」
俺は立っていた。
赤ん坊の体ではない、この目線の高さ、この声の感覚。
この手………ん?
手袋、ブーツ、戦闘スーツ。
これは………
「俺の厨二コスじゃねーかッッ!?………うわっ!!」
俺の姿は再び赤ん坊に戻った。
「だばば!! ぶぶるぁ!!」(訳 だーっっ!! ちくしょう!! 何だってんだ一体!!)
「ユーマ君!!」
「!!」
寧々は俺の体をギュッと抱きしめた。
そして気がつく。
震えている。
こいつは、本当は怖かったのだ。
だったら俺は————————————
「やはりそうか、死ねッ!!疫病が——————」
「¥*;%]%_>@%[“;^]!$€\*」
「は?」
兵士が城の外まで壁を突き破って飛んで行った。
兵士も、生徒も、国王も、唖然と俺を見ていた。
「ばぶぶ、ぶる」(訳 テメーら。俺の幼馴染怯えさせた落とし前)
「ヒッ………!!」
「だぶば?」(身をもってつけろよ?)