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第22話


 「みゅきゅ、あうあー、みゅ」(訳 単刀直入に言おう。お主ら、我の仲間にならぬか?)


 そのキャラは通すらしい。


 やはり勧誘だったか。

 そりゃそうか。

 同じ赤ん坊なら、赤ん坊の潜在能力は把握しているだろうし、寧々の情報をエストリカから聞いているのであれば意思疎通の出来る相手が欲しいのは当然だ。

 

 とはいえ、逆らえそうもないな………


 「だ」(訳 だが断る)



 「ミュ!!」(訳 ナニッ!!)


 いやノッてくるんかい。


 「だぶだぶ、あぶぶうー」(訳 いや、よく考えてみろ。お前魔王じゃん? で、俺ら人間じゃん?)


 「みゅみゅ!!」(訳 確かに)


 さてどう出る?

 可能であれば交渉に持ち込んでおきたい。

 そこでどうだろうとか言って切り出せばそれっぽいな。

 うん、そうしよう。


 と、 俺が言おうとすると、


 「みゅい………みゅきゅ、あうあう」(訳 じゃあいいよ………じゃなかった。ふ、今宵はこれまでとしよう。とりあえずまた今度だ)


 「………」



 マジか。

 俺は予想外の答えに少し戸惑った。

 やはり緩いのではないだろうか。

 すると、更に予想外の出来事が。


 「ねぇ、仲間になようよユーマ君」


 「だ!?」(訳 は!?)


 「だって、向こうは殺してきたのに対して、こっちは命の恩人だよ? それにこっちは魔ってつくけど向こうよりはピースフルな感じだし。私はこっちがいい」



 「………」(訳………)


 確かに。

 考慮する価値はある。

 こいつは俺にみたいに変な知識がない分、発想が柔らかいのかもしれない。


 話を聞いてみるか。

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