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第16話



 召喚システム。

 正式名称を、異世界人選別召喚システム。

 どういうわけか、魔法を使ったり、異能を使う素養のある人物は、一箇所に密集して、一つの団体として行動している場合が多い。


 その一つがクラス。

 学校のクラスというのは不思議なもので、そういった団体がいくらか出来やすいのだ。

 

 この召喚システムは、異世界にいる素養のある人物が集まる団体を検索し、 座標を固定した後、全員が集った瞬間に召喚するというものだ。


 この世界ではこの技術を秘術とし、ひた隠しにしている。

 術式を知っているものも数名のみ。

 儀式の名は無いため、勇者召喚と呼称されている。


 『それが君らを呼んだ魔法術式さ。斯くいう僕もこの魔術の膨大な魔力によって形成された擬似人格の神のような機構なんだ。だから時間がないんだよ』


 神を名乗る声はそう言った。


 「一つ聞きたいんですが」


 と、要は言う。


 『どうしたの?』


 「この画面みたいな………ウィンドウでいいですよね? それで説明されるのに何故わざわざ姿を現してまで説明をするんですか?」


 『あー。簡単な話、話すことに意味はないんだ。ただ君らは僕を認知したと言う事実が大事だ。理由は』




 《じきにわかる》



 「「「!!」」」


 この続きが、目の前の文字になっていた。


 《この状態に移ったってことは、時間が来たんだね。こんな風にウィンドウの説明ようのシステム化するのに認知することが必要だったんだ。いわゆるヘルプと言う奴だよ、僕は》



 要するに意味はないらしい。


 《これで君らにはステータスと異能がプレゼントされているはずだよ。ウィンドウって呟くか、中央を意識して見つめれば表示される》

 


 ポンと、言う音とともに、ウィンドウが開いていった。

 同時に、神を名乗っていた何かから、脳へ直接情報が送られていく。



 《君らが分からなそうな事はこんな風にサポートするよ。現状ウィンドウは初期設定だからカスタムも僕に頼めば変えられるよ。馴染みやすくするためのゲーム画面だったけど、嫌なら変えてよし。説明は以上。後は各々の僕に聞いてくれ》



 そして、 最後にこう表示された。



 《ようこそ、未来の英雄たち》

 

 

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