第10話
「だ!!」(訳 ここは!?)
俺は思わず飛び起きた。
いや、一見すればころっと回っただけだが。
そんな事はどうでもいい。
「だだ!! ばぶるあ!?」(訳 寧々は!?)
「おや、目が覚めたんだね」
!? 誰だ?
目の前にポニーテールで白衣の女が立っていた。
メガネを拭いている。
「警戒しなくていいよ。君の幼馴染は無事さ。今隣の部屋で何の遠慮もなくうちの食糧庫をからにする勢いでご飯を食べてるから」
「だぶだぶ」(訳 マジかあいつ。申し訳ねぇな)
「申し訳ない、と思ってくれているのかな? やはり言葉は通じるみたいだね。君自身は喋れないのは別として」
「だ」(訳 うむ)
美味しーい!!と言う声が聞こえているので、寧々は無事なのだろう。
となるとマジで申し訳ない。
マジでなにしてんのあいつ。
「君は………ミルクでも飲んどく?」
「だだ、ぶ」(訳 舐めんなテメー)
「おや、不服そうだね。ま、いいや。とりあえず、自己紹介だけしておくね」
白衣の女は胸に手を当てて、 自己紹介を始めた。
「私の名前はエストリカ。エストリカ・マーグルだ。魔王軍参謀をやっている」
「…………だ!?」(訳 は!?)




