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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
五章 戦ってイイノ?
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戦ってイイノ?2話 お姉さん

お姉さん


「あなた珠樹さん?」

と学校が終わった後、代美ちゃんと歩いていると呼び止められた。

「誰ですか?」

「私は六角 いなよ、あなた小麦を知らない?」

「小麦ちゃん、家には帰ってないんですか?」

と質問を質問で返してしまい、

「ええ、あの事件の時に、あなたとあと二人と一緒に脱出したって、聞いたわ。けど、その後から情報も入らないし、最近は皆、小麦ちゃんのこと知らないって言うしどうなってるの?」

「ええっと、私もその時気絶していて、その後分からないんです。ごめんなさい……」

「そうなの……でもあなたは小麦ちゃんのこと知っていてよかったわ。良かったらメールアドレス交換してくれない? あなたは小麦ちゃんの事知っているんだもの」

「は、はい。いいですよ」

とメアドを交換していると、

「あれ、代美ちゃんは?」

さっきから発言していない、代美ちゃんを探してみた。すると彼女は私の後ろで、上空を見て、固まっていた。そして、上を指さして、

「ね、ねえ~。あれ、何かな~」

その指の先には、見たことのない、飛行物体があった。

「あれ~、あれ見たことあるような気もするよ~」

と代美ちゃんが言葉を続ける。

「何あれ、私は見たことないよ!」

すると、それを見た誰かが、

「さっきテレビでやってた、宣戦布告したって言う飛行物体に似てないか?」

と言っている。その間、代美ちゃんはずっと考えていたらしく、

「あ、思い出した~。沈んだ都の王と戦った時にあたし達が落とした飛行物体だ~」

ってことは……、

「あれって私達を狙ってるのかな?」

「う~ん、戦争する気ならここ一帯を狙ってるんじゃないかな~。軍の基地もあるし~」

「じゃ、じゃあ倒さないと!」

私は変身しようとしたが、代美ちゃんが、

「少し待ってね~、ここで戦ったら大騒ぎだよ~」

と止められた。

「けど、ここの人たちが死んじゃうよ!」

「だったら、あたしを抱えて、あのビルを昇って~」

「なんで?」

「あそこから狙撃するよ~」

「そういえば代美ちゃん足遅いし、ジャンプも苦手だもんね」

それを言うのと同時に私は代美ちゃんを抱え、逃げる人達の進む方向と逆方向にあるビルに接近、どうやら代美ちゃんは重力を操作をして、自分を軽くしているようだが、

「そういえば、なんで走れないの? 重力を弱くすれば速くなれるんじゃ……」

と聞きながら、だれもこっちを見てないことを確認、自分の重力を出来るだけ弱くして、ジャンプ。うまく屋上に到達。

「それがね~。そういう呪いなんだよ~。速く走れない代わりにね~、力をすべてに分散せずに最大で掛けれるようになる。例えば、魔法で~、弓に力を掛けるときにね~、すべてに均等に私の最大の力を掛けれるんだ~」

と言いつつ弓に矢をつがえ放つ。その飛行物体に矢はあたり炎上、海に墜落した。

「さあ逃げるよ~」

そう言うと代美ちゃんはビルから飛び降り、私もそれに続いて、重力を軽くして飛び降り、その場から逃げた。

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