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戦ってイイノ？1話　捜索

捜索

「……やはりいないな」

どこを探しても、六角を見つけられない、と言っても実際に歩いて探した訳では無く、衛星写真、監視カメラなどをハッキングして探していたわけだが……、こうしている内に電話が鳴って、

「あ、神奈？　そっちはどう、手がかりはあったかい？」

と皐文から電話がかかってきた。

「……いや、こちらは何もない。そちらはどうだ？」

「こっちも駄目だよ。だから気になって聞き込みもしてみたんだ。すると、学校の友達だった人たちがね、そんな子いたっけ？　って言うんだ。やっぱり……」

「……そうだな、多分彼女の事を覚えていることは奇跡扱いなのだろう。覚えているのはもう、親族ぐらいだろう」

「そうだね、じゃあ電話切るよ。もうちょっと探してみたいし」

「……また」

電話を切って、もう朝が近づいている事に気付き、一旦体の整備をすることにした。