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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
四章 倒してイイノ?
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倒してイイノ?7話 夜明け前の奇襲

夜明け前の奇襲


サイレンのような大きな音で目が覚めた。時計を見ると、まだ、4時ぐらいで、

「何事かな?」

と部屋を出ると、皆も起きて来たみたいで、皐文ちゃんが、

「戦いだね!!」

と夜明け前からテンション高そうで、代美ちゃんは幽霊と、

「何があったの~? あ~なるほどね~分かったよ~、じゃあ神奈ちゃんの処に行くね~」

と話していた。ちなみに小部屋ちゃんは部屋でまだ寝ているのか、姿もなく、ドアが開く気配もなかった。

『……すまんが、代美と皐文と珠樹は今すぐ食堂に来てくれ』

とスピーカーから聞こえてきて、私達は急いで、食堂に向かう。

「ちょっと遅くなっちゃったね。謝ったほうが良いかな?」

と皐文ちゃんと代美ちゃんに走りながら聞く。

「う~ん、謝らなくてもいいと思うよ~」

「ううん、謝らなくていいんじゃないかな? 多分神奈はそこまで計算してるよ」

「けど謝ったほうが良いと思うから謝ってみるよ」

そう話しているうちに食堂に着いた。

「ごめんね、遅くなったよ」

と私はあたりを見渡したり、ボケっとしていた時間があったのでそれを謝ったが、

「……いや、予想時間通りだ」

「ほら、僕の言ったとおりだよ」

「そうだね~。いつも遊んでるんだから、珠樹ちゃんも謝らなくてもいいんじゃないのかな~。って思わないの~?」

「いや、なんとなく謝っちゃうんだよ」

「……そんなことよりこれだ」

とモニターを出して、そこに映像が映し出された。船が砲を撃っているように見え、もう一隻ある船も応戦している。そして片一方は真っ黒の船、もう一隻は何処か見たことのある船だった。

「……皐文と代美は空に出て、航空隊を迎撃、こちらも、艦隊が出せるだけ、敵艦隊を倒したら、空母を出そう。ここまで詰められていたら、出してもすぐ大破してしまうからな」

「わかったよ。じゃあ僕たちは行くよ、代美行くよ」

「うん~、わかったよ~」

二人は部屋から飛び出していき、私はボケっとしてしまう、しかし、

「わ、私は何をすればいいの? というかこの二つの船って黒くないほうが私たちの乗っている船で黒いのは悪魔に呪われた船で良いのかな?」

と思わず言ってしまった。すると神奈ちゃんは、

「……その通りだ。おそらく、奴らは船内に入り込んでくるだろう。だからそいつらの退治を頼む。ただ無理はやめてくれ。難しいと思ったらすぐ帰って来てくれ。どれだけ肉体強化しても、サモンエッグの持って無いのなら強さは十分の一ぐらいだろう。だから……だから無理はするな、ああ、後これを返そう。加属だ」

「ありがとう神奈ちゃん」

廊下に出て、甲板付近に近づくと、魚のような黒い物質が、こちらに向かって飛んできた。闇のサモンエッグから出てきていた、刀は持ったままだった為、これを使って攻撃をギリギリで回避する。したつもりだった。しかし魚はスパッと切れていて、

「あ、あれ?」

どうやら、あまりこの魚たちは固くないらしく、簡単に斬れるようだ。

「これなら、いけるか……も?」

しかしドアの向こうから魚たちは大量に現れて、こちらに押し寄せてきた。捌くにも捌けないと感じた私は、後ろに下がりながら、いつもの通りウエストポーチがあった位置に手をかけ、そこでまた奪われたままだと思い出し、撤退を開始する。階段を下り、後ろを確認しながら逃げようとすると、こちらに向かってきていた黒い魚は、床にぶつかり、少しの間抜けなくなっていた。そして、後ろに下がり地面から抜けると、またこちらに向かってきた。

「こ、これなら、なんとか、なる、かも」

今度は角まで足を強化して走り、魚たちが壁にぶつかった瞬間にその魚たちを切る。

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