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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
三章 友達でイイノ!
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友達でイイノ!10話 ウ~ミ!

ウ~ミ!


私達は南東の島を目指していた。その航海の途中、いきなり箱の上部が壊されて、

「エルピスって人に誘われて来てみたけど、何で君達がいるんだい? 詩織と珠樹の偽物が!」

そこには黄色フードが立っていた。

「偽物ではありません。私は詩織ですよ」

「そうだよ私は珠樹だよ」

「偽物は皆そう言うんだよ!」

そう言いながら黄色フードは苦無を飛ばしてきた。

「やはり……、サターン! 少し話が」

「ああ」

そう言うと船室に入って行った。

「へ? 私だけで戦うの?」

夜になってないから、闇のサモンエッグは使えない……ならば、海に水のサモンエッグを放り込んで、召喚。その水の魚が飛んでいった。しかし、すべての水魚は忍び刀で切り裂かれ、霧散した。

「強い!」

今度は雷撃が飛んできて、私もライターで火のサモンエッグに火をつけてサラマンダーをぶつけた。そして、私は間合いをとるために後ろに下がりながら、風にサモンエッグを当てて、ブーメランを召喚する。

「まさか……本当に?」

そう黄色フードが言うと、まだ残っていた水の魚が消えた。そこにエルピスが来て、黄色フードを抱え、箱の中に入って行った。その後、エルピスさんが出てきて、

「もう大丈夫だ。誤解は解けた。だから箱の中をのぞくな」

「う、うん」

そう言うと、船室に帰って行った。

数時間後

「やはり魔法反応が後ろから消えませんね……」

いつも通りの鋭い眼になっている、詩織ちゃんが言った。上空に飛んでいる鳥を睨んでいる。そして詩織ちゃんは風の弾を作り、鳥に向かって飛ばす。すると空間がゆがんでそこから3色のフードをかぶった人が現れた。

「また来たの!? ってあれ黄色フード?」

そう言った瞬間、金属同士がぶつかる音が後ろのコンテナ周辺から聞こえた。そちらの方に目をやると、

「へ? あれって確か、プリマさんだよね? なんで、エスキさんと戦ってるの?」

と二人が戦っているのを見て、止めに入ろうと柵に足をかける。しかし、

「珠樹! こちらも来ますよ!!」

と詩織ちゃんの声で振り返り、上を見上げると、大量の矢がこちらに向かってきていた。

「あれを止めましょう」

「う、うん」

私は手持ちの木の枝を確認、5本しかない……、それを報告しようと口を開きかけたが、そこにエルピスさんが来て、

「ここは我に任せろ」

とだけ言うと、拳を高く上げた。すると、拳の形をした岩が、下から現れ、波が発生し、船が大きく揺れ、なぜか、矢も当たらずに済んだ。よく見ると、さっき出た手が守ってくれたようだ。

「では、私たちは迎撃しましょう」

「うん! あ、そうだ! ここならマーメイドフォームいけるよ!」

私は、敵がいる反対側の方から海に飛び込み、マーメイドの姿を思い出し念じた。すると、エラやヒレ、鱗が現れて、マーメイドの姿に変わった。水のサモンエッグを使い、水のナイフを召喚、そのまま潜水して敵に近づき、黄色フードを切りつけた。相手は驚いたようで黄色フードのフードが外れた。

「ちょっと! フードが外れたじゃないか!」

そして私は一旦潜ってから、もう一度黄色フードを襲撃、海に引きずり込んだ。鉄の塊を金のサモンエッグに付けて、鉄の羊を召喚、それを黄色フードにからませて、周りから斬りつける。やっと、防壁が取れたところで、彼女は体から熱を発し、私は近づけなくなって、相手の子は浮遊魔法の応用みたいなもので浮上していった。私もそれを追うように、上に向かって泳ぎだした。すると、いきなり相手の女性の手が上に振りあげられ、それと同時に逆らえない海流が現れて、船の上に放り投げられた。そして相手の女性も船に上がり、私の首を押さえつけ、私の首に刀を刺そうとしているように見えた。

「死にたくない! 死んじゃいけないんだ!」

私は叫ぶ。友が悲しむ、兄が泣く、そして何より、小麦ちゃんや、親友の代美ちゃん、神奈ちゃん、皐文ちゃんと会えないのは嫌だ! だけど、魔力は出てこないし、魔法も使えない、考えないと! 考えないと!! エスキさんとプリマさんは何か黒い者と戦っている。詩織ちゃんも青フードと戦っていたが、こちらを見てなぜか青フードも詩織ちゃんと私を助けようとしている。そしてどこを見ても、赤フードとエルピスさんはいなかった。しかし巨大なゴーレムがいるのが分かった。私に馬乗りになっている彼女は刀をこちらに向かって、一突きして……? あれ? 痛くない? そっと目を開けると刀が飛び、黄色フードも、手すり近くまで飛ばされ、私と黄色フードの間に、皐文ちゃんがいた。

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