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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
一章 魔法少女でイイノ?
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魔法少女でイイノ?4話 初めての戦い

初戦闘と空中散歩


帰り道、私一人になった時に、ルシフィーユが現れた。

「いたいた。珠樹、ハーピィを見つけたわよ」

周りに人が居ないことを確認すると私はルシに、

「そうなの、ルシ、じゃあ今から行こうよ」

「いいわよ、ってルシって私の事?」

ルシはキョトンとした顔をする、ちょっとうれしそうでもあった。

「そうだよ。ダメかな?」

「いいわね、じゃあとりあえず近くまで行きましょう」

と言うと体が浮いて、近くにあったビルの上に飛ばされていた。

「わ、私空飛んだ! 私飛んだよ!」

「そういえば初めてだっけ? まあ、あなたも自分で飛べるはずよ。飛び方は簡単だもの」

簡単って……でも気になるからやり方を聞いてみようっと。私はブレスレットのボタンを押して変身をしながら聞く。

「どうやって飛ぶの?」

「重力操作、反重力式。肉体変化と体重軽減してから羽根を使う飛行、鳥式。体からエネルギーを地面に向けて出して浮くロケット式。ジャンプ力を高くして、魔力による足場を作って駆けるように空を飛ぶ、踏み台式などがあるわよ、どれがいいかはあなたの魔法運用を見てみないと解らないわね」

「空を飛ぶにもいろいろあるんだ。でも魔法を使わないとどれ使えるか分からないんだね」

「そうね」

おっと話を元に戻して、ハーピィの話を聞かないと。

「それで、ハーピィはどこにいるの? とりあえず戦って魔法の運用方法を知らないと」

私はあたりを見渡す。けど何もいない、それどころか鳥一匹もいない。

「今から来るわよ、なんたってここの下は病院、奴らの絶好の的なのよ」

おとり作戦なのか……なんかいやだなー。

「わかったよ、じゃあ頑張るよ!」

そんな話をしているうちに上空から鈴の音が聞こえて来た。それは神々しく、とても悪い人とは思えない姿をしていた

「天使みたいだね、綺麗……」

その姿は後光が差していて、慈愛に満ちた表情、背中に生えた羽根、その姿からは天使や神様を想像させた。

「あれがハーピィよ、まあ信じられないかもしれないけど、天使を元にして相手を欺くやつらが考えた作戦よ」

「へ? そうなの? じゃあ凄い悪い奴だよね? 助けてもらえると思ったら、不幸にさせられるって凄い悪い奴らだよね!」

「だからあなたにはあいつらを倒してほしいの、そしたらあいつらが一つずつ持っている、セクーンを落とすわ。それを手に入れてほしいの」

「解ったよ!」

私は指から火の玉が出る想像、宙に浮いている、相手にそれが当たる想像をし、実現させるために強く願いを込めた。しかし

「出ない……」

銃の形にした指先から火は出ず、

「何やっているのよ! あいつ中に入っちゃうわよ」

何度集中しても出ない、

「でないよ! 炎、何で?」

此方をじっと見つめるルシ、そして、

「なるほど、魔力は体内で炎を出そうとしているけど、体外に出ようとしないわね。まるで封印されているような……なら体内魔法に頼るしかないわね。例えば、昨日やっていた肉体強化や、さっき言った反重力式とかが出来るわよ」

「解ったよ!」

手に重力を集中させジャンプ、ハーピィが屋上に足を付けた時に上から思いっきり殴った。すると豆腐を崩すかのような軽さでハーピィは霧散し、宝石だけがそこに残った。

「これがセクーン?」

私はそれを拾い上げ、ルシに見せながら聞く。

「そうよ、それを36個集めるの」

拳に殴った感触はない、これならできるかな?

「解ったよ」

私は家に帰る前に体全体に重力が無くなった状態を想像する。自分の体重がゼロそんな事を想像する。そして地面を蹴った、すると、

「うわぁ! 飛びすぎだよー!」

一気に雲の上まで飛んでしまった。いつの間にか自分で防御魔法も張っている。そこにルシが追いついてきて、

「無重力はダメよ! まだ摩擦があったからここで止まっているけど、落ち着いて少し重力を増して!」

少し重くなるイメージをして何とか降下してきた。そこで私は思いついた。反重力にすると、上に上がるのかなと、空に浮かぶイメージ。

「上がった、上がったよ」

少し上に上がって行くこれを利用すれば、自由に飛べるのかな。

「そうやって、覚えていくと良いわ、さっきも言ったけど、どうやらあなたは体内発動型魔法しか使えそうにないのよね。昔に何か封印でもされたかしら?」

少しずつ高度を下げつつ話を聞いていた。けど、

「解らないよ、だって魔法だって昨日聞いたばかりだもん、封印なんて知らないよ」

地面に足がつき、ちょっとよろけながら地に立つ。

「まあ、よほど小さい時に封印されたか、魔法で記憶を消されたかのどっちかでしょうね。で、どう? 出来そうかしら?」

「何が?」

「セクーン集めよ、今からでも遅くはないわよ。今なら辞められるわ」

そう言われても私の腹は決まっていた。

「やるよ私! そして、お父さんとお母さんを生き返らせるんだ!」

「そう、解ったわ、じゃあ契約は成立ね」

「うん!」


? のターン


「ルシフェルの反応はこの街からね~」

「久しく来てなかった街ですね、詩織様」

私は、シルフと美智の言葉を聞きながらさき程まで天使がいたであろうビルの上に立って、そして、この街の友達を思いながら、

「この街であのルシフェルを復活させれそうな人間はいないはずなのですが……。魔力検索でも、人より多いのは4名、内私の友は2名、無害なのは2名です」

と私は自分の意見を述べた。

「なぜその4人は安全と言い切れるのかしら?」

シルフが聞いてくる、答えようとした時、美智が答えてくれた。

「あなたはあの後仲間になったから知らないのね。二人は私をあの屋敷から救い、詩織様が誤った正義をかざした時に助けてくれたのよ。その二人が詩織様の友人。そのような友人がルシフェルと契約する?」

美智の声にシルフが頷く、

「そうね~確かにしないと見て良さそうかもね~。けど調べないとわからないわよ~」

シルフの言葉ももっともだ、そう感じ、私は、

「そうですね、ですが夕刻に聞きこみ、自宅訪問を行いましたが、そのような事は有りませんでした。後の二人も使い魔、誰のものかまでは特定できませんでしたが、ルシフェルも使い魔に頼るようなことはしないでしょう。使い魔達もいい子でしたし」

「となるとさっきまで上空を飛んでいた子が怪しいですね。詩織様」

それにしても、何で美智は私より年上なのに敬語なのでしょう? それも私だけに……、まあいいです。私が答えようと思った、シルフが、

「そうね~、あの子、体内魔力だけ多かったもの、その割には外には奇跡となるだけの量しか出てない、魔力孔を封印されているのかしら~?」

と言う、確かに魔力検索に引っかからない程度しか出ていない、なるほど封印か……。まあ、

「どちらにせよ話を聞いてみる価値は有りそうですね、今日は遅いから明日聞いてみましょう、美智、シルフ、解りましたか?」

「はい!」

「はいはい、解ったわよ」

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