表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
三章 友達でイイノ!
49/207

友達でイイノ!2話 街の上空

街の上空


「やっと来ましたか」

空に上がると、そこにはあたりを警戒して、見渡している、詩織ちゃんが居た。

「あれ? 敵は?」

私も周りを見渡しながら詩織ちゃんに聞く。

「また隠れているようです。その代わりに地上から大量の、昔使われていた兵器が現れて砲撃してきているのです」

そんな会話をしていると、いきなり、エルピスさんが、

「あそこから人が狙っている、倒しに行こう」

「待ってください。あれは罠です!」

「? どういう事だ?」

「先程、エスキと私もあの人を倒そうとして、接近したのですが、魔法が使えなくなりまして、そして三人に囲まれました。一人は黄色フード、刀で戦いに来て、一人は狙撃ポイントから動かずに、こちらを狙い、もう一人は赤フード、現代兵器を体中に装備してそれによる攻撃、私たちは何とか逃げ出せましたが、魔法に頼る私達の戦い方では勝てないと思われます。……あの戦い方どこかで……」

という会話をしながら、私たちは矢と砲弾を回避し続けていた。

「じゃあ我は土のゴーレムを出して、あの戦車共を止めよう」

「私たちはここであのスナイパーの攻撃を避けてこちらに気を引きましょう」

「う、うん」

そうしているうちに目視出来る所でも兵器が壊されていくのが見えたが、砲撃が止む事は無かった。周りをチラチラと見ていると、壊れた兵器(エルピスが戦車と呼んでいた物)が元通りになっていくのが見えた。

「へ~、昔の兵器には自動修復機能でもついているのかな?」

と私は感心していると、

「いえ……、多分彼女たちの誰かの魔法ですね。ならば、サターン! 動きだけを止めてください」

「分かった」

そう言うとサターンはビルの中に入り、集中して、路上に大量のゴーレムを作り、迎撃する。それでも、動きは止まらず、近づいてくる戦車がいる。

「もう、その魔法を使っている人を叩くしか無いんじゃないのかな?」

そう言って私は射手に接近を試みた。

「だから、待ってください! 珠樹、危ないです!」

「でも! 何とかしないと! また小部屋ちゃん捕まっちゃうよ!」

「へ? 小部屋ですか? わかりました。では、この周辺にいる魔力が多い者の探してください。ただし神力は0のものです」

 「神力って?」

 「簡単に言うと神の力を操るのに必要な力です。例えば天変地異を起こしたり、神を自分の身に降ろしたり、そんなことができる力です。相手方には一人神力を持った者がいるはずです。そしてもう一人、魔力を封じている者は魔力を体外に発せられないのか、奇跡程度の魔力の元になる奇力と呼ばれるものしか持っていません。多分ルシフェルはあなたに奇力の話を魔力としか言わなかったでしょうが、あの者は魔の者ですからそれはそれで合っているのですが……」

 「わ、わかったよ。じゃあスマホを立ち上げて……、出てきた! って、へ?」

 私はスマホを見て素っ頓狂な声を上げた。それを聞いて詩織ちゃんは、弾をはじきつつ、

「どうしたのですか?」

と聞いてきたので、私は手元にある情報を読み上げた。

「いろんなところに反応があるよ! 神力0で魔力がある反応が!

「……なるほど、相手もなかなか魔法と機械に詳しいようですね、どうやらそのアプリはハッキングされているようです。仕方ありません、自分で魔力を探ります、この魔法は魔力をばらまかなくてはならないので、少しの間、護衛をお願いします」

「うん、わかったよ」

そう言うと、詩織ちゃんは両手を広げ目を閉じ、魔力をばらまき始めたようだ。私は木刀をサモンエッグに刺し、木の盾を作った。それを射手の方に向け、何とか矢を防ぐ、地上ではゴーレムが戦車を止めていた。

「どう? 見つかった?」

盾で矢を20本程受け止めたところで、聞いた。

「はい、見つけました。その場所には私が行きます」

と言い海の近くにあるショッピングモールに向かおうとしたら、大量の矢が飛んできて、私たちは盾の後ろから動けなくなった。

「詩織ちゃん、自分でバリア張っていけないの!?」

「無理ですね、魔力を使い過ぎていて、あの矢はガードできません。それより珠樹があちら側のビルの裏に連れて行ってくれませんか?」

「あ、そっそうだね」

そんな会話をしていると、脳内に、

『我が行こう』

とエルピスさんの声が響いた。

『大丈夫ですか?』

と隣で喋ってないのに頭の中に詩織ちゃんの声が響く。

『ああ、何とかして見せる。こっちに情報を送ってくれ』

『分かりました』

あれ? 私だけ発言できないんだけど……、

『ありがとう。我はこれを見ながら行ってみる』

……話終わっちゃった。まあいいや、

「じゃあ私達は突撃を……!」

「だから待ってください!」

そう口論していると、後ろから近寄ってくる影があった。

「珠樹! 危ないです!」

その声が聞こえて、後ろに振り向いた時には遅かった。羽交い締めにされ、落ちていっているのが分かった。

「体内で魔力生成しても消されてる? あなた、私と心中する気なの!?」

地面にどんどん近づいてきた。あと10メートルというところで、いきなり手を離され、彼女は空に上がっていった。私は反重力にして空に飛んだ。

 「あ、危ないよ! 殺す気なの!?」

黄色フードと同じ高度に戻り、落下攻撃をして来た黄色フードの子に声をかけた。しかし黄色のフードの子は返事をせず、刀を出し、こちらに接近してきた、まだ太陽が照っているから、いつも使っている刀が出せない……なら! 風のサモンエッグを掲げて、ブーメランを召喚した。

「どうして戦わなきゃいけないの?」

その問にも答えてくれず、刀を振り上げて攻撃態勢に入ったので、私もブーメランを前に構え、防御の態勢に入った。うまく、防御に成功。上からの斬撃を防ぎつつ、左に回避を開始、相手も刀で追撃を開始。右から左に薙ぎ払ってきた。私は思い切り左に飛んで、それを回避。その後ブーメランを投げる。しかし、左から接近したブーメランも相手に弾かれる。それでも手に戻ってきたブーメラン、私たちは間合いをとりつつ、私たちは、私から見て、左方向に飛んだ。

「いったい何なの?」

並行して飛びながら、こちらはブーメランや風鳥を飛ばしながら、相手は炎のような物を飛ばして、隙を見ては接近してくる。そして、

「しまった!」

少しずつズレていった位置関係で、相手に上を取られ、その後、黄色フードは落ちるようにこちらに接近、召喚獣達はその子に力を消され、サモンエッグに戻り手に戻ってきて、なぜかブーメランだけ残っていたが、刀で振り払われて落とされ、そのまま私も斬撃を受けて、地上に叩きつけられた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ