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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
三章 友達でイイノ!
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友達でイイノ!1話 いきなりの戦闘

いきなりの戦闘


「そこで何しているんですか? 島津さん」

私は友達四人を探す途中で、船の上で会った怖い顔の人に声をかけた。

「おお! 確かアンタは珠樹嬢ちゃんだったかな? そうかあの船はあんたたちが止めたのか」

「そうだよ。何人かは姿が見えないらしいけど、後から捕まっていた人たちは無事だったそうですよ」

そう言うと島津さんは頷きながら、

「そうかい、それはよかった。それで何をしているかだったか? 先程助けたお嬢を連れて帰るところだ、珠樹嬢ちゃんこそ何をしてるんだ?」

「へ~、そう言えばお嬢って小部屋ちゃんの事だったんですか。それはそうと、友達が行方不明なんです。この事件が解決したら、話そうって言ってた子もいなくなってますし……」

「……そうかなら少し手伝ってやろうか? 電話番号交換して、そこらで見かけたら電話できるはずだからな」

「うん、お願いします。あっ、その子たちの写真も送りますね」

「おう、ってあれ? この子らどこかで……」

そう島津さんが言いかけたとき、轟音と共に、誰かが何かを飛ばしてきた様だった。それは私の右足の右らへんに撃ち込まれ、

「あ、あぶないよ! 誰!?」

後ろを振り向くと、そこには黄色のフードをスッポリかぶった、人が飛んでいた。

「何するの!? 当たったらどうするの!?」

「悪い、嬢ちゃん巻き込むつもりわなかったんだがな、あいつら、俺を狙っているんだ。だから一緒に逃げるぞ!」

その話を聞いて、私達は近くにあった島津さんのワゴン車に乗り込み、島津さんも車を発車させた。

「な、なんで追いかけられているんですか!?」

「分からん! ただお嬢を保護してから追いかけてくるんだ。俺はあいつらがお嬢をさらったんではないかと思っとる!」

「と、とりあえず三人に連絡しないと!」

私はスマホを取り出し、詩織ちゃんに電話をかける。

「詩織ちゃん! ごめんだけど急いで私のことろに来て! 島津さんが狙われているんだ」

『分かりました、ですがどこにいるのか、伝えてもらいませんと……』

「え~っと詩織ちゃんの隠れ家近くにいたんだけど、黒いワゴン車に乗って、島津さんと一緒に、黄色フードの人から逃げているんだ」

『分かりました、エスキと、サターンに声をかけて向かいます』

「ありがとう。よろしくね」

そう言うと電話を切って、ワゴン車の後ろを見た。そこにはさっき乗せられた、小部屋ちゃんのほかになぜかそれを突いている、エルピスさんが居た。

「な、なんで? エルピスさんが?」

「なんでも、我はさっきからここで寝ていたんだ、まあ正しくはこの車の上でな。だが、車が発車するから急いで中に入ったんだけど、ダメだったか?」

「いや……う~んわかんないけど、今は助かったよ。黄色フードの人が追いかけてくるから何とか撤退させたいんだけど」

「我はここを守っておくから、汝は戦ってこい」

「分かったよ」

そう言いながら、エルピスさんが後ろのドアを開けると、そこからエスキが飛び込んできた。

「だ、大丈夫?」

と私が声をかけると、エスキは、

「成水の命令であたしがここを守る。だからサターン、珠樹は空に出てくれ、何とか今は成水が持ちこたえているが、3対1は流石に……」

「分かったよ。行こう! エルピスさん」

「しょうがないな……、我が出よう。確かに我ではこの狭いところでの細かい戦いは苦手だからな」

そう言うと私たちは空に向かった。


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