姉妹でイイノ?15話 珠樹の目覚め
珠樹の目覚め
「珠樹! 珠樹!」
私を呼ぶ声で目が覚めた。
「あ、あれ? ここ何処? ……私負けたはずじゃ……って六角さん?」
「ようやく目が覚めましたのね! 大丈夫? 動けますの?」
その、六角さんの声を聞いて、美智さんと成水さん、そして何故かそこにいたお兄ちゃんも来た。
「うん、大丈夫だよ。ほら」
と腕を回して、ジャンプして見せる。
「よかったです。これで反撃に出れるというものですから」
「おめでとうございます。珠樹、復活ですね」
と成水さんと美智さんが言う。成水さんは本当に安心した顔をした後に、しっかりと上を見据えて言っていた。しかし、
「ちょっと、起きたばっかりの珠樹に無茶させますの? 断固反対ですわ!」
と、六角さんが言う。すごいありがたいなぁ。でも、
「ありがとう、六角さん、でも私行かないと。私のせいでこんなことになったんだもん。だから行かないと……」
「そんなことありませんわよ! こんなこと、あなた一人が起こせる話じゃありませんわ。これらはきっと、あの船に私たちを捕らえた者のせいですもの!」
「でも、悪魔たちの封印を解いたのは私なんだよ」
「珠樹さんがそんな事、するわけ無いですわ!」
「……ありがとう、でもあの悪魔たちは私のせいなのは本当だから……」
「……それでも行くというのなら、約束してくださいな。絶対帰ってくると!」
「うん! 約束だよ」
私はろっか……いや、私の友達の小麦さんと約束し、美智さんと小麦さんを残し私たちは空に向おうとすると、お兄ちゃんが、
「珠樹、金のサモンエッグは何個だ? もし良かったら、2個貸してはくれないか?」
「えっと、10個だよお兄ちゃん、じゃあ2個わたしとくね」
渡し、空に向かった。




