表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
二章 姉妹でイイノ?
30/207

姉妹でイイノ?10話 説得

説得


エスキは花を見ていた。道に生えた小っちゃい、それでいて元気に、力強く生えている、季節外れの花を、

「綺麗だよね。人間みたいに汚くないよ」

「確かにきれいだよね」

「「……」」

二人でゆっくり花を見つめていたのだけど、突然エスキは、立ち上がり、

「そろそろ戦う? あたしはいつでもいいわよ」

「え? やっぱり気づいてた?」

そちらに顔を向けて、私も立ち上がる。

「当たり前よ。で、どうするの?」

「今日は話に来ただけだから……、話っていうのはね、友達になれないかなって思って」

「無理よ、あたしは人間が嫌い、汚いもの。嘘はつくし、騙しもする。そんな生き物、好きになれない。人の心なんてみんな偽物よ」

「それでも、私は仲良くなりたいな。それに私の今の気持ちは本物だよ」

「あたしは悪魔たちを使って人間狩りはする、それでもいいの?」

「うーん、それは困るけど、でも理由を聞かせてほしいな」

「お姉ちゃんを生き返らせるためよ。義母はお姉ちゃんが生き返るには、あたしが魔力をためて、その魔力を使い、ある装置を起動させて、肉体を作り、降霊術を使って、その肉体に霊体を入れれば生き返るのよ。そして、お姉ちゃんと一緒に、お姉ちゃんを殺した世界を破壊するの」

 最後の一言で、彼女たちに何があったのか気になった。でも、

「ねえ、人を生き返らせる方法がないってこと知っている? 騙されてない?」

「できるわよ。あたしが百人の人間の魔力を吸収すればいいんだから。だからもう邪魔しないでね」

そういうと彼女は空に飛んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ