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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
九章 魔法少女でイイノ!!
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魔法少女でイイノ!! 17話 我の戦い

我の戦い


「神奈ちゃん大丈夫かな?」

「心配だろうが、我はこう言うしかない。大丈夫だ、ゴーレム達がいる。それより我らの方が負担は大きいだろう」

「そ、そうなの?」

階段を上がる。するとそこは明かりがついており、煙草を煙を吹かさずに咥えたおじさん、守将イーガと思われる人がいた。

「お前らか? この要塞を城に書き換えたのは」

「ああそうだ、そしてお前らに引導を渡すものだ、珠樹、神奈、先に行け」

「う、うん!」

「……ああ」

私は階段に敵を警戒しながら向かったが、

「イタッ!」

見えない壁に阻まれた。

「まあ待て、儂の話を聞いていけ。極悪人共、お前らは何処からやってきた?」

「極悪人じゃないよ! 私達はあなた達侵略者を倒しに来たんだよ!」

「そうか、復讐か、ではどちらからだ、機械中の世界か? それとも、魔法中の世界か?」

「……機械中の世界だ。だがそれがどうした?」

「いやどうもしないのだが、ただどちらか気になっただけだ。そうかあの世界にも復讐に来る輩がいたか、魔法中の世界からは何度か来たが、お前らの世界は一人も来なかったからな。少し気になっていた。まあ、あいつが全員消したのだろうが。それにしても、お前らは儂らを悪人だというが、儂からすると、お前らは同志を殺した悪人だ」

「同志を殺したってことは、皐文ちゃんと代美ちゃんが倒してくれたのかな?」

「そうだな。あの二人を殺すとはなかなかやるやつだ。だから、お前らはここで殺す!」

戦いの火ぶたが切って落とされた。私達に向かって勢いよく走ってくる。すると私達の前にいきなり石の壁が現れて、びっくりしていると、周りにも下から石の壁が現れて、頭の上にも石が蓋をするように被さり、私はエレベーターのように上に運ばれていった。


我はすべての攻撃を防いでいた。あいつは見えない煙で攻撃してきている。しかし我も砂で対抗、両方が拮抗しているように見えているだろう。

「どうした威勢の良いのは口だけだったのか?」

まあ向こうからすると攻めてこないのは異様に見えるだろうから挑発したのだろう。しばらく見えない煙と砂のせめぎあい。ついにしびれを切らしたのか、イーガは、火がついている煙草を、こちらに飛ばした。我はそれを砂で防御、臭いは届かなかった。しかし、

「これでお前の肺に副流煙が入っただろうな。この煙草はな、ナノマシンを飛ばす仕組みでな、後は儂が命令を出せば内部から破壊される。ちなみに臭いはないこの意味が解るな?」

「成程な。やってみるがいいさ」

「肺の切除開始!」

そうイーガが言う、しかし我の身には何も起きない。なぜならさっきから異物を検知していて、除去を走らせていたからだ。そしてそれらに異様な力がある事を知った我は、

「グッ、なんだこれ! 肺が!」

「そりゃそうだ、お前の肺の中にはお前のマシンたちが潜んでいるのだからな」

「なぜだ、口も鼻もこ奴らが入ったらブロックするようにワクチンを入れたというのに!」

「そこはエルピス権限で停止させた。まあハッキングすればよかったがな」

「貴様エルピスか! だがヴィーナスを捕らえた儂がなぜ負ける!」

「汝がヴィーナス様を捕らえたと? どうやったかは知らんが、まあヴィーナス様は手を抜いていたんだろうよ。まあヴィーナス様に手を出した時点でお前の未来は決まった。死だ!」

イーガの周りに落ちていた砂を一斉にイーガに向かい飛ばす。そして砂はイーガを貫いた。我も上に向かうか。そう考え、階段に向かうと、奴がいた。

「やはり来たか。飯野兄」

「君は封印だ。それでいいか」

「ふん! まあいいだろう。というか自分で帰らせてもらうがな」

そう言うと、我は我を封印していた箱を呼び、その中に入り、元の世界、機械中魔法無の世界に転送した。

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