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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
九章 魔法少女でイイノ!!
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魔法少女でイイノ!! 14話 僕の戦い

僕の戦い


移動完了。出た場所は町外れかと思われる、高台の館の前にいた。僕は周りにある視線を可視化する眼鏡をかける。これは僕の家に伝わる伝説の物らしく、けど、この世界がデータ上の物ならこれが作れるのも納得できる。その眼鏡で、防犯カメラ、存在認識陣などを探し、それを回避しつつ、地道に進んでいく、そして、屋根の上に人材認識陣に魔力を送っているであろう、宝石を見つけ、陣のない場所と監視カメラの届かない場所から苦無で狙い、宝石を破壊、しかし魔力供給が止まらない。データ世界と知ったのでそれを利用して、眼鏡を魔力も見れるように性能変化をさせる。それで魔力の流れを見ると丘の裏側に魔力の流れが集結している。そこに向かって行く。何とかその集結している場所の見える位置に移動した。そこには筋肉もりもりの男の人の像があった。その目が宝石になっているようで、目を苦無で狙い目だけ割ろうとしたが爆発した。見た感じ魔力爆発だった。という事は、苦無が当たって、有り余っていた魔力が暴走したようだった。

「やば!」

警備室と思われる、外にある部屋が慌しくなる。僕はもうこうなったらと、監視カメラにだけ映らないようにと移動、母屋に入り込む、入り込んだ所は道場のようになっており、その奥にある掛け軸と刀の前に男の人が瞑想をしている。あの人が一徹か、このまま……。

「お前が侵入者か、女子ではないか。何用だ?」

情報の伝達が早い! けど、仕留めて逃げれば! 僕は壁にショートカットを張る。そしてそのまま首を取る為に床を蹴り、接近する。

「成程、暗殺者か」

一徹は掛け軸の下に置いてある、刀を持ち合上げ抜刀、僕もその間に妖刀『魔吸』を抜く。刀と刀がぶつかり、つばぜり合いが始まる。

 「いいねぇ、血沸き肉躍るなあ、そうは思わんか嬢ちゃんよぉ!」

応援を呼ぶ気配がない。ならば、僕は後ろに跳ぶ、そしてつばぜり合いの勢いもあり、壁まで跳び、壁に足を付き苦無を投げる。まずは三振り、一列にならないように投げたしかし、一徹は動きもせずに、苦無の方が回避したように見えた。

「儂には飛び道具は通じんぞ」

「飛び道具除けの加護かい? 確かに脅威だね」

けど、僕にはこれがある。こういう時の為の二振り一組の苦無だ。それを僕は敵に当たらないように敵の左右同時に投げる。

「どこを狙っておる! っとそういう事か!」

しかし敵は此方に向かってそのまま走ってくる。やった! そう思ったが、プツンという音が聞こえ、

「くっ」

糸が切れたのだろう。ピアノ線も当たらないとなると、攻め方を変えざる得ない。僕は後ろに下がる。それを見て、

「どうした! 来ぬなら儂から行くぞ!」

一徹は魔法弾を放つ。しかし僕には、魔力吸収がある。僕は次の苦無一対を投げワザと魔法弾に接近し吸収する。

「成程、魔法弾避けの加護か。おもしれえ」

そう言いつつも一徹は糸を自然に斬る。今度は魔力で作られたとても長い刀をこちらに振り下ろす。僕はそれを忍び刀で防ぐフリをして、吸収する。その後にまた苦無一対を投げる。

「おいおい、俺の魔力刀が負けちまったとはな……いや、まだだ!」

そう言って加護により、糸を切ろうとするが、今度のはピアノ線より硬い人工蜘蛛の糸だ。

「な、斬れないだと!」

蜘蛛の巣というのは、基本罠だ。罠認識だからなのか、飛び道具除けにはかからないようだ。彼は上に跳んで回避をしたが、跳び上がった時に刀を落としたためその刀は苦無に付いていた糸でグルグル巻きになり壁に張り付いた。

「くっ刀が、まあいい魔力刀でたたっ斬ってくれるわ!」

魔力刀二刀流による攻撃が、すごい勢いで僕に襲い掛かるが、すべて忍び刀で防御するように見せかけて、吸収する。しかし何度か斬ってきたところで、相手の手は止まり、

「お前もしかして……対魔術師用人間兵器か? そしてその刀、魔吸か! 成程、魔吸の能力を引き出すには魔力吸収者が必要だったか」

僕は答えない。好機とみて、苦無と苦無を紐繋いだ一対をそれも特別な物を投げる。

「またその手か! もう見飽きたわ!」

魔力刀で紐があるであろう場所を斬る。それを振り下ろした所で三投目を投げる。両サイドにすでに投げた苦無が括り付けられており、そろそろ丁度いい距離だろう。そう思い投げる。

「ふん、そんな甘っちょろい苦無など効かん!」

そう言って魔力刀二刀流を構える。そのままこちらに走ってくるが、苦無は一徹の右肩に突き刺さり、壁に背をぶつけた。。

「くっ、なぜおれに届く!」

伸縮性の、ゴムみたいな糸で、苦無を飛ばさずに、ぶつけたのだ。すべて、対詩織用装備だったのだが、どちらにせよこれで、

「おしまいだよ!」

魔力砲の準備を開始する。今まで相手が攻撃に使っていた魔力をすべて砲撃に変える。

「秘術、水雷砲!」

敵は逃げようとするが、肩に刺さった苦無のせいで、逃げられない。そして、そのまま砲撃が直撃する。ウォーターカッター並みの勢いで襲い掛かる水に雷を帯びさせている砲撃だ。敵は防御するしかない。しかし、僕はその後も考えている。しかし彼はそれに耐えきれず、上半身が消えていた。僕はショートカットの場所に向かう。しかし、何かの気配を感じ、魔力吸収の封印を解除する為に忍び刀の稼働を停止させる。

「おめでとうございます。貴女は一つ目の脅威を回避しました」

「なんでここの場所が分かったんだい? 美智さん」

「その疑問にはお答えできません」

僕は糸に絡め取られていた。縄抜けもできるが、この糸は、そこに、

「さあ消えてもらおう。皐文ちゃん」

飯野のお兄ちゃんが目の前に現れ、そう告げた。

「ならば僕はここで自爆するさ。飯野兄ぃ君を道連れにね」

「そうか、では裏切り者の名前を言うから少し魔力吸収を止めてくれ」

「そんなわけにはいかないよ大体検討は付いているし」

僕の魔力吸収量が頂点に達する。さあすべての魔力を雷に変えよう

「今だ!」


昔に改造されたという対魔術師用人間兵器、それは機械上の魔法中の世界と魔法上の機械中の世界が戦争した際に魔術側が投入したという魔法用人間兵器だ。相手も対機械用のジャミング部隊を入れていたが、少ししか効果を発揮せず、両方とも相手の力を見誤った結果だった。その戦争では決着がつかず、互いにその部隊を解体、どうなったかは分からなかったが、皐文はどうにかして自分たちの世界に逃がされたようだ。

「だがここまでだったな。57号、いや皐文ちゃん」

自分は陣を描き起動させる。すると、美智も陣の上に乗り、

「私も皐文と共に行きましょう。貴方にはついていけませんから」

「そうか」

「詩織様によろしくお伝えください。後これを詩織様に」

と兵科札を渡された。

「ああ」

こうして自分は彼女らをこの世界から消した。

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