表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
九章 魔法少女でイイノ!!
198/207

魔法少女でイイノ!! 13話 反撃作戦

反撃作戦


今の町は水中にあったので、脱出艇は水中を進む。運転の必要もなく、神奈ちゃん、代美ちゃん、サターンさん、女の子は考え事をしだして、皐文ちゃん、長宗我部さん、ヴィーナスさんは武器の製作をしていた。

「なんで私達命狙われているんだろう。しかも仲間だった詩織ちゃんたちに……」

皆声を出さない。だから私は続ける。

「お兄ちゃんもなんでだろう? ずっと私を助けてくれてたんだよね?」

「その通りのはずなんだけどね。僕も手伝ったりしたし、見たからそれは正しいと思う。けど、なんで僕たちを消そうとするんだろう。どう考えても、今までやってきたことを否定しているよね」

「もしかすると~、操られているってことないかな~?」

私はその可能性を聞き、少し希望が湧く。操りなら解除してしまえば何とかなるかも? それに本心からじゃないのなら私も少しは納得できる。そう考えたが、

「いや、飯野兄と詩織の裏切り方はその様ではなかったな。サンが呼び出して、詩織と飯野兄の三人で部屋に入っていったら、サンを消して、二人で出てきたんだ。その時は監視の目もないだろうし、奴らはただただ裏切ったんだ」

私は泣きそうになるのを我慢する。なんで裏切ったんだろう、なんで!

「確かにサターンの言う通り今の戦い、監視の目はあったわね。あ、儂はヴィーナス。よろしく。監視の目は多分魔力と機械の複合物。ってことはあの子達は信頼はされてないみたい、そこに付け入るスキが、いやそれより、あの子達あなた達の知り合いなの? それより助けてくれてありがとうって言ってなかったわよね。ありがとう」

すると、サターンさんが、嬉しそうに、

「はっ。ありがたきお言葉! 我らは奴らと元は共に行動しておりました。しかし、此処にいる4人がリアルワールドに行っている最中に裏切られ、その後に3人の仲間がやられ現在に至ります」

「そうなのね。じゃあこの子達は何も知らないわけなんだ。じゃあ、助言はこれだけね。先ず、あなた達の目的は、この世界への攻撃だというのなら、あなたの敵達は大陸にいる。はい地図。そして、儂とあの青年の能力の弱点を教えるわ。簡単に言うと、ないわね。よほどの特殊能力がないと止められない。後あれも奇力と魔力を使ってるってとこかしら。それだけは教えておくわ。後儂と一緒にそこの捕まっていた子、名前はえっと」

「武備 光だよ」

「そうそう光ちゃん。光ちゃんを連れて逃げさせてもらうわ」

そう告げると、長宗我部さんが涙目になり、

「お、俺も連れて行ってくれ。ヴィーナスの姉御!」

「ああ長宗我部もね。この子行く当てもないから。儂が面倒を見るわ」

「承知致しました。ですが、あの男だけでも何とかたお」

 「エルピス通信網に接続完了、成程、高虎、そんな事考えているのね。でも、貴女の我儘で皆を殺すつもりなの!」

サターンさんは高虎と呼ばれた瞬間もの凄く驚いていた。しかしすぐに調子を戻して、

「申し訳ございません、その通りでございます」

ないやら解らない会話をしている。私はサターンさんに聞きたいことがあるが、ヴィーナスさんの足元が消えて行っていることに驚き、口を紡いだ。

「じゃあ儂達は、逃げるわ」

その言葉と共にヴィーナスさん、光ちゃん、長宗我部さんは消えた。そこでやっと私は、

「本当に、サンさんも、ラ・ムーさんも、小麦ちゃんも消されちゃったの?」

その問いにサターンさんは首を振る。

「消されたのは、サンだけだ。後の二人はその際に援軍に向かえず戦死だ」

私は涙を流す。なんでこんな事に……。

「それで、サターンの敵っていうのは誰なんだい? 倒したらどうなるのかな」

「そうだな、簡単に言うと、魔法使い狩りが終わる。そして標的は四人、猛将一徹、知将トール、守将イーガ、そしてこの者たちを束ねている将軍バーブンだ」

今まで沈黙を保っていた神奈ちゃんがついに口を開いた。

「……ならば、4人同時撃破が望ましいな。誰か一人がやられた所を知られたら、ガードが固くしてくるか、迎撃を強化せれかねんからな」

「そうだな。我もそう思う。だが、分けるのは3組でいい。守将は将軍を守るために同じ要塞に住んでいる。だから3組に分けるべきだ」

と頭脳班の二人が言っているが、

「え、でも……うーん……まあいいか」

「え~なんかおかしい気がすよ~」

と戦闘班の二人が何やら引っかかっているようだ。

「私は、神奈ちゃんの作戦が良いと思うな」

「けどね~珠樹ちゃん、一人であの六人を相手にしなくちゃいけなくなるかもしれないんだよ~?」

確かに……それは多分消されるかな。そう考えていると、

「……それに関しては大丈夫だ。此処にショートカットがある。これは、動かない場所に張って、1分経つと、これと同じものが張られた場所にショートカットできるものだ。これは三つある。これで終わり次第すぐに仲間の元に跳んでくれ。それで誰が誰を叩く?」

「そうだな、単独戦闘能力の高い皐文は猛将を、代美は知将を、そして神奈と珠樹、我で守将と将軍を倒す。守将と将軍は要塞に住んでいる。だから守りもかなりのものだ。だから神奈に回りの雑魚を相手してもらいつつ我は守将を珠樹が将軍を倒すことになる」

「う~ん何か引っかかるな~」

「まあいいんじゃないかな? 代美あちらは全員来るとは思えないし、分けて襲ってくるなら何とかなるよ」

「う~ん、皆また会えるよね? あたしやな予感がして~」

「……大丈夫だそれは私が保証する」

「その言葉信じるよ~?」

二人は視線を離さない少しすると少し笑い、代美ちゃんが、

「うん! 信じたよ~」

と代美ちゃんは信用してくれたようだった。

「で、地図だが、っとすでにショートカットが張られてある。後顔写真もだ。さすがはヴィーナス様だ。このショートカットで二人は飛んでくれ。我らは要塞の近くに飛ぶ」

私達は近くの陸地を探し、そこに上がった。そして各自に将の顔写真を配り、ショートカットの起動する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ