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魔法少女でイイノ!! 10話 土vs緑
土vs緑
土と木がぶつかる。我は土を操るので精一杯だ。もはや、何十トンいや、何百トンの土を操っているか自分でも分からない。ただ、それはシンの方も同じのようだ。魔力孔が開きっぱなしで、そこから奇力をずっと吸収しているのが分かる。
「どうだ、これで痛み分けで、ひいてはくれないか?」
『問答無用!』
「そうだな」
我は土を止めてワームホールで接近。飛び出したところで的確にナイフが飛んできた。間一髪で回避するが、ナイフがその一本で済むはずもない。我は床を突き破り、出した土で壁を作り、何とかしのぐ。そして、何かないかと視線を巡らせると、うっすら見える意糸が上空天井付近に張り巡らされているのと、珠樹が上に飛ばされているのが見えた。




