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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
九章 魔法少女でイイノ!!
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魔法少女でイイノ!! 8話 再度立ちはだかる

再度立ちはだかる


私達6人はサーチライトを避けながらこっそりと進む。見つからないように、少しずつ代美ちゃんが破壊した建物に近づいていく。

「……ドローンを飛ばす。これには立体映像機能が付いている。これで数秒騙せるかもな」

大量のドローンが円状に浮いている大量の歯車の間から飛び立つ。それらはビルの間を縫い少し離れたところから一斉に空? に上がった。サーチライトが一斉にそちらに集まる。

「行くよ! 出来るだけ早くあの施設に向かおう!」

皐文ちゃんの号令で、私達は走り、代美ちゃんは飛び、そして施設内に入った。かなりの機械兵が倒れており、障害になるものもなく進めた。そして建物のあった場所の階段を降り、最下層に到着した。入口には檻があり、その中に少女がいるのが解る。一生懸命隠れているが丸見えだ。そして、中央には、銀の筒があった。まるで人が入れるぐらいの大きさだ。少し探索しようと考えて、前に一歩踏み出すと、

「待ちなさい!」

と、6人が立ちはだかる。私達を追ってきたであろう詩織ちゃん達だった。

「ここで何をしようとしているか分かりませんが、そこまでです」

「それにしても、なぜここがボロボロになっている? まあいいが、とりあえずお前たちを消す」

お兄ちゃんは何やら不穏なことを言いつつ此方に軍刀を下段に構えながら突っ込んできた。私はそれを防ぐために闇のサモンエッグを掲げ、刀を召喚した。

「お兄ちゃん、なんで私達を消そうとするの!」

「君たちだけではない、自分たちの住んでた世界の魔術師はすべて消してきた」

刀と軍刀がぶつかる。あまりの事実に力が入らない。私は愕然としていた。お兄ちゃんが裏切ったというのをあまり信じていなかったのに、本当に裏切っていたとは……自然と涙が出る。力を入れなおし、

「じゃあ、本当に私達も消しちゃうの?」

「その通りだ」

その言い合いの間にもつばぜり合いは続く。私はお兄ちゃんのその言葉を聞いてとても怖くなった。本当に私達を消す気なんだ! と、心がおれそうになる。私はお兄ちゃんに助けてもらえないんだと、でも、

「消えないよ……消えないよ! 私達はまだ見たい物もある、聞きたい事もある。楽しみだってある! だから!」

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