表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
九章 魔法少女でイイノ!!
192/207

魔法少女でイイノ!! 7話 大胆な奇襲

大胆な奇襲


私は見てきたことをそのまま口に出すために一呼吸置く。その隙に、

「……どうした? 捕まったのか?」

「いや、そういう訳じゃなくて」

「じゃあ、攻撃されたとか?」

「ううん。そうじゃないんだけど」

「……ならば……」

「喋らせてよ。えっとね、魔力を持った人たちが集まっている所を見つけて、そこはドーム状の建物なのだけど、そこに最大火力の矢を打ち込もうとしてるんだ」

皆が唖然としてしまった。私はそこに言葉を続け、

「と、止めたほうが良いかな?」

その言葉と共に上からすごい衝撃が発生する。

「放ったね」

「……放ったな」

「おい、大丈夫か?」

「いや、ダメだろ! 安易な攻撃は跳ね返されちまうぞ」

しかし、さっき見たドームの方から大爆発が起きる。長宗我部さん以外がビルの屋上に上がり、

「確かドームはあっち」

と指をさすと、ドームが炎上しているのが分かった。

「やったよ~。これで、ヴィーナスさん助けやすいかな~」

代美ちゃんがニコニコしながら、もやに向かって言う、多分幽霊だと思う。そして、半壊したドームの方を見ながら神奈ちゃんが、

「……魔力による反射壁が割れているのが分かるな」

「うん~。だってこの人が魔力反射壁があるって~」

と靄を指さして……あ、靄に顔があるからあれやっぱり幽霊だ。

「そこに何かいるのか? まあいい。だが、あの魔力による反射壁をどうやって突破したんだ?」

「破魔矢だよ~。この幽霊さんに生成を手伝ってもらったんだ~」

私は気になることを代美ちゃんに聞いた。

「代美ちゃん、その幽霊さんとさっきから話してたけど、もしかしてあれ半壊させたのって、幽霊さんに言われて?」

すると、代美ちゃんはにっこりとして頷き、

「そうだよ~。あたしに~ヴィーナス様を助けて~って話しかけてきたの~」

「いや、そんな事より早く下りないと、見つかるよ!」

「……皐文の言う通りだ、今、サーチライトの起動を確認した」

「とりあえず長宗我部さんの所に戻ろうよ」

それに皆頷き、ビルの間に下りて行った。下で待っていた、長宗我部さんに、

「代美ちゃんがあの建物を攻撃したんだけど、何やら幽霊に言われたんだって、代美ちゃんは巫女だから幽霊の話ができるんだ」

「ど、どんな幽霊だった?」

長宗我部さんが代美ちゃんの肩をつかむ。

「え? えっと……髪の毛が足まであった目のきつい女性だったよ~」

「や、やっぱ殺されていたか……、明智のやつ……くそ!」

と長宗我部さん壁を殴る。顔から少し水が地面に落ちた。涙を流しているのだろう。多分大事な仲間だったんだろうな。そんなことを考えていると、すぐ立ち直り、

「行こうぜ、ヴィーナス様の所に」

その長宗我部さんの言葉にしたがい、先に走り出していた、長宗我部さんの後ろを5人は駆け出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ