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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
九章 魔法少女でイイノ!!
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魔法少女でイイノ!! 6話 似て非なる世界

似て非なる場所


「つ、着いた?」

周りを見渡す。そこは、僕たちの住み慣れた町のようだった。しかし、空を見ると、天井がある事が分かった。ここには天井はなかったはず、そう考えながら周りに寝ている3人を起こす。サターンはすでに立ち上がっており周りを警戒している。

「珠樹、神奈、代美、大丈夫かい?」

3人とも気が付いたようで、体を起こしながら、

「大丈夫だよ」

「なんとか~」

「……酔った」

「皆、悪いが早めに立ち上がってくれ。人が来る」

友達達はフラフラと立ち上がり平静を装う。そしてそこに来たのはチンピラ風のフルフェイスヘルメットの人だった。

「おいおいおい! なんなんだあんたら! この基地に何の用だ! 軍人ならぶっ殺すぞ!」

「違うよ。僕たちは異世界からここに跳んで来たんだ。そうだ、ヴィーナス・エルピスって人知らない?」

「物怖じせずに聞けるのすごいよね、皐文ちゃん」

「そうだね~」

と後ろで二人話しているが無視だ。

「ああ? ヴィーナス様を知ってんのか?」

「ああ、我らはヴィーナス様に助けを乞いに来た。ヴィーナス様にしか相手できない奴だ」

「なら俺らを助けな! 俺らはヴィーナス様を助けるためにこの基地に侵入したんだが、あいつら強すぎて突破できねえんだ」

とヘルメットの内から涙がつたってきているのが見える。その言葉にサターンが驚き、

「助ける? どういう事だ? あのヴィーナス様を?」

「ああ、ヴィーナス様は俺らを庇って一人捕まったんだ」

「ヴィーナス様はお人よしだからな。分かった。助けよう」

とサターンが勝手に話を進めている。まあいいけど。

「ありがてぇ!」

多分マスクの中は水浸しだろうと思われるほど滝の様に涙を流している。

「というか、君はヘルメットを取ったらどうだい? お願いするのに顔を見せないなんてどうかと思うんだ」

その言葉にハッとしたようで、慌ててヘルメットを取る。

「これは悪かったな。俺は長宗我部だ、宜しくな」

そこには美女がいた。髪は長く金髪。青い目だ。

「僕は皐文、僕の後ろにいるのが珠樹、向こうで機械弄っているのが神奈。後あれ? 代美は?」

皆で左右を見渡すがいない。上に行ったのかな? と言うか神奈は何弄っているんだろう?

「珠樹、ちょっと上見てきて」

「うん」

珠樹が飛んで上に向かう。その間にサターンが、

「我がサターンだ」

「サターンって事はエルピスの一人か。何処だ?」

「機械中、魔法未発達の世界だ」

「という事はこいつらの技術はその程度か。大丈夫か?」

「あの世界で最強と言いたいところだが、上が4人いるな。いや、出会ってない者がいるだろうから、中堅あたりか?」

「マジかよ……あいつら、将を倒せるか?」

やっぱり心配されるよね。でも、何とかヴィーナスを助けて、珠樹のお兄ちゃんを止めてもらわないと。そんなことを考えていると、珠樹が、上から降りてきて、

「大変だよ! 代美ちゃんが!」

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