この世界でイイノ22話 遅かった帰還
遅かった帰還
「おお、戻ったか珠樹、神奈、代美、皐文。悪い知らせと悪い知らせと悪い知らせがあるが、皆聞いてくれ。一つ目はこの世界は別世界との戦争の末、陥落した。二つ目はサン、ラ・ムー、六角は殺された。三つ目は……詩織、美智、ライル姉妹、飯野兄と召喚獣が敵に回った」
私達は起きたばかりなのに、いきなり目が覚めた。そんなことが起こっているなんて、サンさんと小麦ちゃんの死にはすごく悲しみを抱いた。他世界との戦争は怒りを感じた、そして、詩織ちゃん、美智さん、ライル姉妹、お兄ちゃんの裏切りは何故? としか思えなかった。その悩みの最中、背の高くなった、犬飼 奈美ちゃんが現れて、
「お姉ちゃん達の家すごいね! こんな地下室があるなんて!」
確かにここは神奈ちゃんの家の地下室だった。そんな感想の後に、彼女は首を横に振って、
「そうじゃなくて、お姉ちゃん達、大変だよ! お姉ちゃんたちの事、皆が思い出して、戦争中に戦っていなかったこと怒ってるんだ! だから早く逃げて!」
「ほげ?」
思わず変な声が出た。
お疲れ様です。八章はここまでです。この後は最後の章と番外編を投稿しようと思っています。
この章はこの話を作った、理由になる章です。この世界自体はゲームの中ではなく、人間の脳が繋がれて、その中で英雄を作る、実験空間となっており、今回はその英雄システムによる肉体生成が行われました。その為、4人はかなり強く肉体が作られていたのです。
この世界の人間は、先天的に1つ能力を持っています。例えば、代美の怪力ですね。しかし後から能力を手にいれたりもします。例えば皐文の魔力吸収ですね。今回の話では両方を保持したまま、外の世界に飛び出したのですが、珠樹だけは、後天的の能力は消えていました。これに関しては、デメリットだから、研究者たちが消したのです。
珠樹達は転送により、体調はすべて元通りです。なので次の章でも万全で戦いに挑めます。次の章を楽しみにしていただけると幸いです。




