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この世界でイイノ12話 狙撃
狙撃
正座をして集中を高める。
「おい、嬢ちゃん。奴ら研究所の前まで来たぞ」
その松永さんの言葉を聞き、あたしは目を開け、弓を構える。そして、一射目それは確実に当たるはずだった。しかし、近くにいたドローン達が盾となり、五機ほど巻き込んだ後失速し、それらは地に落ちた。そして相手も警戒するようなしぐさを見せ、ドローンが壁となった。
「う~ん、じゃあ広範囲攻撃用の矢に変えて射ち落としていくよ~。松永さんは周りを警戒してね~」
そう言うとあたしは炸裂矢を番え、ドローンの壁に撃ちこんだ。




