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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
八章 この世界でイイノ
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この世界でイイノ11話 恐怖

恐怖


機械市民達の妨害を受けつつも、何とか研究所の近くまで来た時だった。私が後ろを見ていると、何かがすごい勢いで飛んでくるのが見えた。私は撃ち落とそうとブーメランを召喚、構える。しかしそれは私が投げるより早く、網の様な物を射出。私を捕らえた。そのまま私は後ろに引っ張られ、車の外に放り出された。

「珠樹!」

瞬時に助手席からこちらに来て、手を伸ばす皐文ちゃん、しかし私は、

「先に行ってて、絶対に追いつくから!」

そう言って、刀を召喚、網を斬る。その後に着地。そこで周りを見ると、大量の機械市民達がこちらに向かって武器を構えている。ならば私が近づけば! そう思って前に進む、しかし足が動かない。足を見ると、何かコードのようなものが絡まっていた。その元を断とうにも四方八方にあり少し時間がかかる。刀を使い、斬ろうとすると、

「お前ら一斉射撃用意!」

と聞こえ、その声が聞こえたビルの上を見る。

「誰!」

私が聞くと、そこにいた男は、

「まさか僕の顔を忘れたとでも」

少し私は考える。ここ数時間で見た顔ではないと思うだから私は、

「誰?」

と聞いてみた。するとかなり頭に来たようで、

「覚えておけよ! 僕はムンドゥスインマキナで君に敗れた! その後は苦痛でしかなかった! 研究者の間では笑い物、他の人には過干渉だと言われ! だから君に復讐しようと思ってね。それに君だけでも足止めできれば、後は有象無象だろうからね。これで君たちは終わりだよ」

想い出した。エスキさんのお母さんの偽物と戦ってた時に最後にエスキさんと詩織ちゃんをどこかに飛ばした人だ。けど私は少し可笑しくて、笑ってしまった。

「ふふふふ、私はみんなについて行くのがやっとだよ。だから私を止めた所で何も変わらないよ!」

脚力強化、コードを引きちぎる。そしてもう一振り刀を召喚。空を飛び斬りかかる。しかしその間もコードが襲い掛かる。それを切りつつ接近していく。2m、1m、斬った!

「ふふふ、あっはははっは! アホか君は! 僕のような頭脳労働の人間が現場に出るわけないだろう! ホログラムだよ!」

くそっ、そう思いつつビルに足を付けたのが命取りだった。コードが全身に絡まり、動けなくなってしまった。しかし、全身の筋力を強化して、振りほどけると考え、筋力強化(正しくは、構造材質の強化)をして振りほどこうとしたが、私の左脚の感覚がなくなった。

「ははは、このままなぶり殺しだ、次は右脚、左腕、右腕最後に首を刎ねるんだ」

と敵の声が聞こえる。上空にも敵、前にも敵、下にも敵、全部が円盤状の刃物を射出しようとしている。絶体絶命だ。左脚の痛みはない、だが左脚の感覚がない。これだけで恐怖だった。何とかしなきゃ、私が死んだら、代美ちゃんの弓が消える! けど、勝筋が思いつかない。死にたくない! けど可能性を見いだせない、ここにきて、代美ちゃんの弓の事を考えた時にお兄ちゃんの言葉を思い出した。

『自分を助けてくれる、最強の味方をイメージするんだ』

けど、代美ちゃんや、皐文ちゃんに助けを求めてこれる距離でもない。なら、幻獣は? この世界でパスがないことを知る。もう打つ手無いかな……。そう思った時一つだけか細いパスを感じた。そのパスを信じて、手繰り寄せる。今にも切れそうなパスなので、(太くなれ二倍の太さになれ)そう願う。するとその通り2倍の太さになる。(4倍、16倍!)どんどん太くなる。そのパスで何かを引き寄せるために武功抜群と書かれた白鞘の太刀を召喚。それに引っ張られるようにそのパスは完全につながり、現れた。

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