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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
一章 魔法少女でイイノ?
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魔法少女でイイノ?16話 珠樹の決意と残された希望

珠樹の決意


安藤さんはそのまま成水さんの倒れている場所に向かい、シェルターを作り、治療を開始した。そして私はその二人を守るためにルシフェルの前に立ちはだかった。

「ルシフェル、あなたは絶対に許さない!」

それを聞いたルシフェルは笑いながら、

「私を倒せると思うのかしら、あはははは、面白い冗談だわ。アンタみたいな雑魚に何ができるっての? アンタも親のように死骸も残らないように消し飛ばしてあげる。」

「……あなたが私のお父さんとお母さんを……。やっぱり許せない!」

「あら? 知らなかったのね、あの占い師から聞いているかと思ったのだけど、そうよ、あの高速道路破壊して、アンタの親を殺した私よ! けど、ここまでよくやってくれたわ。まあ雑魚なんだから早く消えなさい」

ルシフェルはまた黒い球体を投げてきたが、私はそれを回避、いつもより速く動いた実感があった。

「なぜなの!? アンタそんな速くなかった筈よ!」

「願えばなんでもできるよ! それが魔法少女だもの!」

「体の限界を超えての動き……成程、アンタは魔法が外に出ないから、全部を速さに回しているのね! 体の補強をしながら!! 面白いわ!!」」

そう言うとルシフェルが刀を作り、私は闇のサモンエッグから刀を召喚し、刀を構える。そして二人は地面を蹴った。刀と刀がぶつかり、音が鳴る。鍔迫り合い、しかしそれもつかの間、私は吹き飛ばされ、柱にぶつかる。

「痛い!」

けど血が出るわけでもなく、まだ戦える。そこで私は雷のサモンエッグを取り出し、それを刀の柄にある穴にはめる、すると、刀身消え、はばきから電気が発せられるようになり、私はそれを持ってまたルシフェルに向かっていく。今度は刀の避け合い。だが、すぐ攻撃当てられていしまい、また吹き飛ぶ。防御服のおかげで傷こそないが、でも痛い。

「それでも!」

また刀を拾い、また向かう。


詩織の希望


「またその魔法で私を助けてくれたのですか、ありがたいのですが、あなたのその魔法……」

「大丈夫ですよ。成水様、この程度、死なないぐらいのペナルティしかありませんから。でも、私は戦えないですけどね。体中穴だらけなんで、傷治しの術をかけてシェルターの中に隠れてます」

その話を聞きながら私は調子を確認していた。やっぱり、美智は凄い。あの痛みをシェルターを展開するまで我慢できるなんて……。美智の時間魔法によって私の傷は治り、その傷を自分が背負うことにより、因果の調整をしたのだ。

 「やはり、あの箱に希望が入っていると思うのですが」

箱を開けようと近づいて、開けようとするが開かない。どうやらセクーンが外れて開かなくなっているようだが。

「ならば!」

強く願う、なんでも開けられるように、それでいて強い武器、それならなんでも切れる刃物。私の知っている限りだと、昔お父さんに聞いたあの槍、蜻蛉切を思い浮かべ、私はその槍を作ってその箱を軽く突く、すると箱は突かれた点から二つに割れた。そこから金髪の少女が現れ、

「これが希望ですか……?」

その少女は欠伸をしてからこちらを向いてきた。

「あ~よく寝た。何千年ぶりだろうか? まさかコールドスリープごと斬られるとは思わなかったが。で、今回は何を退治するのかな? ルシフェル、マモン、まあなんでも、やっつけよう」

「それでは、あそこにいるルシフェルをやっつけてもらってもいいですか?」

「喜んで」

そんな会話をしている間に少しづつ水が入ってきていることに気づいた、そしてルシフェルが巨大化していることも分かった。私たちは上の方に向かいそこに足場を作って、そこに降りた。

「あーもう始まっているんだ、巨大化。この世界の住人は傲慢なのが多いのかそれとも、箱を一回閉めて、そこから数分経ったのか?」

そう言うとルシフェルが岩に囲まれて、水はまだ流れ込み、下から岩が出てきてそのまま下半身を潰した。しかしすぐ下半身は回復し、だがルシフェルは下半身にまだダメージを受け続けていて、そこには高速で泳ぐ何かがいた。

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