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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
八章 この世界でイイノ
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この世界でイイノ7話 襲撃

襲撃


着地して走りながら皐文ちゃんまでの距離を見ると、百メートル先の交差点を左に曲がったところにいるのがわかった。そこに近づいていく。

「こっちだよ。ばれないように来て」

と手だけ物陰から見えて、そちらに向かう。そして、その物陰に私達も入り、

「あそこにいるんだけど、この距離を保たないと僕たちも操られかねないからね」

「それってどういう事?」

「簡単に言うと神奈の特殊能力だよ。機械の女王、半径百メートルのインターネットに繋がっていない機械を動かせて、インターネットに繋がっている機械ならどこにあっても動かせるという能力なんだ。艦隊を動かしていたのは、軍艦全部にネットワークを張り巡らせていたんだ。どうやらこっちの世界に来た時に呪いは消えるけど、能力は消えないみたいだね。どうなってるんだろう?」

その為だろう、確かに百メートル以上距離をとっている。けど、

「私達の体って今機械なんだよね?」

「そうだよ~」

「で、地図が見れて現在地がわかるってことはインターネットにつながっているって事じゃ……」

「そうだね、おそらく神奈の意識が残っていて僕達に洗脳が来ないようにしてるんじゃないかな?」

「けど如何すればいいのかな~? 周りを倒しちゃえばいいのかな~?」

そう言って代美ちゃんが手を銃口の変形させ、狙撃を開始した。しかし、それは周りの博士達当たらずに、その周りを囲っていた機械市民達が自ら盾になった。私達は言葉を失って、博士達もこちらに気が付き、他の機械市民達がこちらに走ってくる。に、逃げないと! そう思って後ろを見るとそこには博士風の白衣を着た女性がいた。そしてその人は私達を捕まえて、車に入れると、発車させた。やっと私達の状況が飲み込めてきた時に、その博士風の人に、

「大丈夫かい? あんたらどうしてあの博士達を狙ってんだい?」

と訊かれて、私は少し悩んでから少しぼかして話した。

「えっと、友達が操られて、それを助けたいからあの博士達を狙ったんですけど……って私達どこに連れていかれるんですか?」

「とりあえず、私の家だね。そこで詳しく話を聞いたげよう。私は松永に言われてあんたたちを助けに来た黒田さ」

こちらに目を合わせず車の運転をする黒田さん、

「あ、ありがとうございます」

「いいさ。松永から報酬を貰う話だから」

その後少し沈黙が続いて、その後に皐文ちゃんが、

「神奈どうやって助ければいいのかな? あの様子だと遠距離じゃ倒せそうにないよ」

「そうだね~。あの機械市民、頭射貫いたのに動いてたよ~」

そんな会話をしていると、黒田さんは、

「それについても後で話がある」

とだけ言った。よく見たら黒田さん運転している。

「そう言えばなんで自動運転にしてないのかな?」

と皐文ちゃんも気になった様で訊いている。

「後ろから撃たれているからだね。回避するなら自動運転じゃ無理さ」

確かにさっきから横に揺れているのがわかる。っていうか酔いそう。

「そうなんだ~。じゃあ~私が、後方からくる敵を狙い撃つね~」

「ああ、殺さないようにな」

それを聞いて、代美ちゃんは手を銃口に変形させる。

「そう言えばそれ、どうなってるの? 僕にもできるかな?」

確かに、いつからか代美ちゃんは手を銃口に変形させて、エネルギー弾のような物を撃ちだしていた。

「何故かできたんだ~。これ、なんでだろ~?」

とのほほんと言いながら、後ろからついて来ている代美ちゃんと同じような武器を手に付けた機械市民、いや機械兵達のバイクのタイヤを撃ち抜いていく。それを見て、私は、

「きっとこれは人型の機械の基本装備なんだよ。だからそれを使えば……」

私は強く武器をイメージしたしかし、

「……鞭?」

何故か、光でできた鞭が現れた。

「これって、人によって武器が違うのかな? 僕は何だろう?」

と皐文ちゃんも手を変形させる。すると、

「お、ビームの刀だ」

しかし私と皐文ちゃんの攻撃は、届きそうになかった。

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