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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
一章 魔法少女でイイノ?
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魔法少女でイイノ?15話 成水の奮闘

成水の奮闘


「大丈夫ですか? 美智、シユ」

「ええ、大丈夫よ、それにしても、何であの子連れて来たのよ。邪魔じゃないかしら?」

シユからしたら自分の目的を阻止した人物だから無理はないですが、

「ありがとうございます、成水様。それにしてもそこの小さいの、成水様の考えにケチをつけるのかしら?」

またシユと美智が喧嘩を始める。しかし私は構わず、

「シユは私とルシフェルに突撃、美智はあそこで混乱している、飯野さんを守ってあげて下さい」

二人はうなずき指示したように動きだす。私はカードを使って槍兵に変身し、二人で突撃、ルシフェルも槍を出して応戦の態勢に入る。次の瞬間、槍と槍がぶつかりあう。しかし、私の槍は粉砕されてしまった。

「そんな!」

あわてて兵科札を出し、姿を変更、射撃兵になり、銃を装備、その隙にシユが攻撃に入る、竜巻をおこし、ルシフェルを吹き飛ばす。その時にふと私美智達の方を見る。美智はちゃんとシェルターを張ってくれており、その中に二人はいるのであろうと言う事が解ったため少し安心した。そして正面を向く、そこには黒い玉があり私はそれに吹き飛ばされた。


安藤の激励


「ふう、これであなたの無事は約束されたわ、おめでとう」

「うう!」

この子さっきから泣いてばっかり、聞いた話によると親が亡くなったとかでつらそうだと聞いたけれど、それから察するにセクーンを集めていた理由はルシフェルに騙されて、例えば両親が生き返らせることができるとか言われ、集めていたのだろう。かわいそうだとは思うけど、私達の警告を聞かなかった彼女も悪い。成水様はこの子を戦力にするとのことだけど、今の状態だとなんともならない。なら、

「辛かったんだよね?」

「な、何で?」

飯野はグシャグシャの顔を上げる。

「簡単な推測よ。親が亡くなったってことを聞いたわ。そこにルシフェルが付け込んだのでしょう?」

涙を拭いてあげると、もっと泣き出して、

「うん」

私は飯野をギュッと抱きしめてあげた。

「けどルシフェルの言うことを信じたあなたも悪いわよ。でも本当に頑張って、頑張って両親のために戦ったのね。その信念はいいと思うわ。だから今は泣いて、それで気が済んだら戦いましょう」

すると、彼女は大泣きし始めて、ギュッと抱きしめ返してきた。

 数分間、私は声をかけ続けて、

「もう大丈夫だよ。私戦う!」

「おめでとう、じゃあ開けるわよ」

しかしシェルターを開けた時には絶望しか待ってなかった。成水様は腹を貫かれ、あのへんな妖精の姿は、消えていた。


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