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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
七章 侵略してイイノ?
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侵略してイイノ?22話 砲台内部の戦い

砲台内部の戦い


「はぁはぁまだ、まだよ!」

私はボロボロになりながら立ち上がる。姉のプリマは木を沢山出して、そこに乗り移り魔弾や、木の枝を強化して飛ばし、攻撃している。私はというと、ナイフを投げつつ姉さんの持っていた木でできた大剣を使い応戦している。だが、

「「最初の威勢どうしたのでしょうか? このままだとあなた達は負けますよ」」

どうすれば……。そう考えて逃げていると、またあの音が鳴り始めた、ヴィオラを弾く音だ、そしてヴィオラが飛んでくる。まるで大槌を投げたかのような破壊力で回転しながら木を破壊する。しかし彼女らはまだ、ヴィオラを持っている。まるで今投げたのは影であったかのように。そして投げて、木に当たったヴィオラは消えていた。

「ヴィオラの形に固めた音を投げているのかしら。姉さん大丈夫?」

「ええ、大丈夫よ。けど、勝の目が見出せないわねー」

「「お互いの心配とは余裕ですね」」

その声が聞こえた瞬間、私の後ろから何かがヴィオラの弓で斬りつけてきた。成程、声を反響させて場所を探られないようにしていたのか……そう理解したところで私は倒れた。何かが右手に触れる。しかし手は持ち上がらない。魔力を吸収しているのは分かる。でも私も何かを吸われている。体内で魔力が何かに変わっていくのがわかる。体が何か変化していくのがわかる。

「私の力、貴女に託すわ」

そんな声が聞こえた気がした。そして、私は体が動かせれるほどに回復した。いつの間にか立ち上がっていた私は目を開く。周りは木で覆われており、私は魔術で木のナイフを生成、右手に持つ。そして近くに植えていた木でできた、大剣を左手に持ち周りの木を切り裂く。

「「出てきましたかって誰でしょうか? ID確認。個体、エスキ、プリマと認証。どうして二人分のIDが? まあ気にしないでいいでしょう。どちらにせよ此処で死ぬ運命なのですから」」

どうやら私たちはいつぞやの双子のように融合したらしい。どうしてか解らないけど、これなら! ナイフをすべて別方向に投げて、大剣を真下に刺す。

『スピリットフォレスト!』

木のナイフに込められていた魔力を生命力に変換。木のナイフが大木に成長、その周りに草も生え出し、その葉や蔓が、敵の位置を捉え巻き付き始めた。

「[なんですかコレは!」」

二人はまだ音を反響させているが蔓によって場所は分かっている。

『そこ!』

木でできた大剣が大量の支柱を破壊し、一線に薙ぎ払う。大量の瓦礫による煙が出ているが、元親友の元に向かうと、そこにはボロボロになった、二人の姿が有った。もう立てる様子もない。

「「どうしました止めを刺しなさい」」

声を反響させながら言う。

『二人が一人になった私たちと、一人が二機になったあなたと……皮肉なモノね、両方とも、いや、私たちは力を求めて、行なったのにね』

「「私たちもそうでした。力を求めた結果です」」

それを聞いて、私は大剣を持ち上げ、

『じゃあね』

と一言つぶやき、振り下ろした。

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