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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
七章 侵略してイイノ?
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侵略してイイノ?6話 友達と作戦

友達と作戦


皐文ちゃん達は、何かあった時の合流ポイントとして決めていたらしい、ショッピングセンターに着くと、神奈ちゃんは居なかった。

「あれ、神奈ちゃんは?」

「神奈なら一人で家に向かった。護衛にゴーレムを付けているから大丈夫だろう」

「何をしに行ったんだろう?」

「わからん。で、汝らの前には将と思われる敵が現れたか? 此方には現れたが」

「いや、僕の前には全然、珠樹のほうは?」

「私の方にも来なかったよ。けど誰かが助けてくれたよ。あの声は多分……」

私はあり得ないと思いつつも言葉をつなげようとすると、皐文ちゃんが、

「あの声、六角だったよね。六角生きてるんだよ!」

私は少し目が潤んで、

「うん!」

と嬉しくて頷いた。すると、いきなり後ろから、

「人を殺しておいて、今度は助けたいなんて図々しいにもほどがありませんかしら」

その声を聞いて振り返ると、あの時の黒い何かをまとった少女がいた。

「やはり、悪魔と契約……いや、悪魔が消えている? 違うな、悪魔が息をひそめているのか? どういう事だ?」

とサターンさんが訝しんでいる。

「わたくしはあの後、珠樹さんとあの白髪の子と珠樹さんのお姉さまとメイドさんに助けていただいた後、黄色フードをほかの皆様が助けている時、悪魔に声をかけられましたの。お前の復讐を手伝おう。と言われましたわ。わたくしは……乗りましたわ。悪魔と化して、あの憎きエスキを執拗に狙いましたわ。エスキ二人と戦ったのち浮上した後の記憶はありませんの。ですが、珠樹さんの声が聞こえて、助けなくてはと思った時、五回の連撃によって気を失った悪魔の隙をついて肉体の操作権を乗っ取りまし……って、そういう事ですのね、分かりましたわ。どうやら悪魔は飽きてわたくしに肉体を返したそうですわ。その際に他の悪魔は地獄に帰したそうですわ」

「では我らに手を貸してくれるのか?」

「もちろん、いいですわよ」

「後で詩織ちゃんにごめんなさいって言わないと」

「そうだね、けど今は目の前のことに集中しないとね」

「うん、で、敵の将みたいなのの相手は誰がする?」

「まず我は、巨大化する少女を相手しよう」

「なら~、皐文ちゃんには~戦車を触っただけで操ってた子の相手してもらえるかな~」

「え、いいけど……なんで?」

「闇討ちしてもらえるかな~って思ったんだ~」

「うーん。まあ分かったよ。じゃあ、代美は援護してね」

と皐文ちゃんは口を尖らせて援護の要請をしているが、

「ええ~あたしは歩兵の相手するよ~」

とニコニコしながら代美ちゃんは拒否する。

「じゃあ、わたくしが手伝いますわ」

ふふんという音が聞こえそうなぐらい、小麦ちゃんが気合を入れている。

「うん、わかったよ。背中に気を付ける」

と頷く皐文ちゃん、少し意地悪そうに笑っているのがわかる。

「なんでそうなりますの?」

と怒鳴りつける小麦ちゃん。そして私はすごく気になっていたことを聞くことにした。

「皆今回は変装してないけどどうして?」

そう聞くと、皐文ちゃんと代美ちゃんが、

「珠樹ちゃん無くしちゃったんだよね? 変装機能の付いた永魔のリング。ならあたしたちも変装しないで戦うよ~」

「だって、僕たちだけ安全な戦い方できないよ。正体がわかるならその時は一緒だよ」

「ありがとう! 二人とも」

私はを潤ませ、お礼を言う。やっぱり友達っていいなと思いつつ。私たちは戦場に向かうことにした。

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