132/207
悪魔になってイイノ?15話 やり場のない怒り
やり場のない怒り
「へ?」
私はびっくりして、真っ二つになった小麦ちゃんを見つめる。そして、私は涙の出る眼で詩織ちゃんを睨み、すると、詩織ちゃんはびくっとして、
「あなたは今、神奈を襲っていたことに気が付きましたか? その為にあなたの言っていた通り、突きました」
「あ、あれは私を突いてって話だったのに!」
「そ、そんな事できません!」
「そうだよ~。珠樹ちゃんを、仲間を斬るなんてできないよ~」
私はもう、二人を責めることができず泣き崩れてしまった。




