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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
六章 悪魔になってイイノ?
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悪魔になってイイノ?10話 紀光研究所

紀光研究所


「……三人ともついてきてくれてありがとう。だが、奴らがこちらに襲ってくる可能性は少ない。だから、皐文と珠樹は私について来てくれ。しかし見張りもいるだろうから、詩織は周りを見張ってくれ、危なくなったら連絡を、すぐ応援を出す」

「ええ、分かりました」

そして私たちは、屋敷の下にある研究所に入る。そこにあった動かなくなったメイドロボに神奈ちゃんが駆け寄って背中を開け、何かしだした、するとメイドロボは痙攣した後、動き出して、椅子を持ってき、

「どうぞお座りください」

と言われた為、座った。

「ありがとう。でもどうして止まってたの?」

と私は気になったので聞いてみた。

「衛星と神奈様との通信が途絶えたため、緊急停止しました。私たちは神奈様の命令で動きます。ですが私たちは自分で考える力もあります。その為安全装置として、衛星による神奈様との通信又は付近に神奈様がいるときに行われる通信が途絶えると停止するように設定されているのです。まあ私たちには戦闘時の駆け引きしか出来ませんが」

「そうなんだ。じゃあ今動けるのは神奈ちゃんが近くにいるからなんだね。ところでなんで私たちを中に入れたの? 実験の手伝いかな?」

そう神奈ちゃんに聞くと、神奈ちゃんは少し黙り、

「……ああそうだな」

「ちょっとなんで今間が開いたの!」

「……いや、私は友達を研究に使おうなんてして……ないと思う」

「何そのあいまいな答え! 逃げていいかな!」

「その実験は一度ストップだ」

 と、そこに呼んでも無い筈なのに、サターンさんと小部屋ちゃんがどこからともなく現れた。

「え、どういう事かな?」

「そうだねぇ、その実験の実行はぁ、神奈先輩に対してぇ、私たちわぁ、監視強化する必要が出て来るよぉ」

私たちは固まった。数秒後声を上げたのは皐文ちゃんだった。

「ちょ、ちょっと待ってよ。どういう事なんだい? それじゃあ今まで監視していたような……」

「当たりだよぉ、私もぉサターンもぉあなた達に同行したのは監視が目当てだものぉ」

「そんなぁ。で、でも、なんで実験すると神奈ちゃんの監視を強化するの?」

「あれはな……、詳しくは言えん」

「……止めに来るって事はこの実験に意味があるのだな」

「そうだな。だからこの実験やめないか? それに気づいてしまうと、もう戻れないぞ」

「……分かっている。分かってはいるんだ。この実験成功したほうが私の精神面で辛くなることぐらいは、だが、これを成功させないと、あの悪魔たちは退治できない! だから、だから! お願いだ、この実験させてくれ!」

「強行するならぁ止めはしないよぉ。忠告はしたからねぇ」

そう言うと二人は帰って行ってしまった。すると神奈ちゃんはこちらを見て、

「……じゃあ二人とも誰か来ないように見張っていてくれ」

「うん」

「わかったよ」

そう言うと、神奈ちゃんは部屋の奥に入っていった。少しすると、サターンさんと小部屋ちゃんが帰ってきて、

「ここ迷路だな、迷ってしまってな。どちらか出口を教えてくれないか?」

私たちはきょとんとした後、

「空間移動してきたんだよね?」

と私が疑問を口にすると、

「そうか! その手があったか」

と言うと空間に穴をあけ、その中に入り帰っていった。そして、

「……やはり……くそっ、こんな結果……ない」

と神奈ちゃんが少し怒っているような口調で独り言を言っているのが、周りが静かなのでわかった。

「どうしたんだろう、神奈。少し覗いてみるかい?」

「けど、覗いたら怒られないかな?」

「じゃあいいや。珠樹が覗かないなら僕一人で覗くよ」

「ちょっと、皐文ちゃん良くないよ。覗くなんて」

ドアの隙間から覗こうとする皐文ちゃん、私はそれを阻止しようと引っ張る。すると皐文ちゃんはドアを持っていたようで、ドアが大きく開いてしまった。

「……二人とも何をしている?」

二人とも怒られた。

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