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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
六章 悪魔になってイイノ?
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悪魔になってイイノ?3話 代美の帰宅

代美の帰宅


神社の近くまで来て、私達は物陰に隠れ変身を解き、

「ただいま~」

代美ちゃんは神社に勢いよく入っていく。すると、数十人の男の人が、武器を構え、私たちを取り囲んだ。

「止まれ! お前たちは呪われてないか?」

「うん! 大丈夫だよ~」

代美ちゃんが言う。そこに、拝殿から男の人、代美ちゃんのお父さんが来て、

「代美! 無事だったかい。怪我はないかい? 皆すまない、この子達は私の娘とその友達だ。私がお祓いするから許してもらえないだろうか」

「ま、まあ、神主様がおっしゃるなら……」

そう言うと男の人たちは武装を解き、離れていった。そして、代美ちゃんはお父さんに抱きついて、泣き出した。

「本当に無事でよかった。さあ皆も、中に入ってくれ。昨日外に連絡した。軍もこの空間を確認、解析、破壊を行っているそうだ。仕事に出ていた人からの文も来ている。皐文ちゃんのお父さんと珠樹ちゃんのお兄さんも無事だ。しかしこれ以上は連絡が取れそうにない」

私と皐文ちゃんはホッと安堵のため息をついた。そこに神奈ちゃんが、

「どうやって連絡を?」

「ああ、特殊な破魔矢に文を付けてそれを放ったんだ。昨日まではできたのだが、今日に入ってからは届いてないようだ。それで代美、あの子たちは?」

と詩織ちゃんとエスキさん、プリマさん、サターンさんと焔ちゃんを見ながら怪訝そうに言う。

「私の戦友だよ~。前にも話したことある詩織ちゃんと~、始めましてのプリマ姉妹と、サターンさんと、焔ちゃんだよ~」

そう代美ちゃんが紹介すると、順に頭を下げ、挨拶をする。

「そうか、よかった。ではこの町の事を相談しているところに一人だけ出てきてもらえるかい? さすがに子供全員が出るわけにはいけないし、子供を戦わせるわけにはいかない思うしね」

「では、私が行きましょう」

そう言って、詩織ちゃんが手を挙げる。

「じゃあ、その間に、この地に起こっている事を皐文ちゃんのおばあ様からお話いただいくとしよう。隣にある学校も結界を張っておいた、多数の人はそちらに避難している。そこにいらっしゃるはずだ、それにしても……うん、みんな呪われている様子がなくてよかったよ」

「うん~、分かったよ~」

「ありがとうおじさん!」

と代美ちゃんが言い、皐文ちゃんがお辞儀をしながら礼を言うと、私たちは学校に向かった。

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