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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
六章 悪魔になってイイノ?
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悪魔になってイイノ?2話 自分の町を敵陣進軍

 自分の町を敵陣進軍


「町はどうなってた~?」

と代美ちゃんが不安そうに聞いてくる。私と皐文ちゃんは顔を見合わせて、私たちは黙ってしまった。

「ええ~、何か教えてよ~」

「……そうだ、珠樹に皐文、何か言ってくれないと解らない。私の人工衛星にこの町の情報が出ないんだ」

そう代美ちゃんと神奈ちゃんに問い詰められ、私は見てきたことを語ろうとしたが、その前に皐文ちゃんが、

「僕の見てきた事を言うよ。町はほぼ壊滅、空には黒い太陽のような監視の目があったよ。で、ここからが重要なんだけど、前に海上で見たような悪魔憑きが大量にいたんだ。つまりこの町は悪魔に占領されたってことで確定じゃないかな。あと代美の家の近くの公園に新しく建てられた櫓が見えたから行ってみたほうがよさそうだね」

私は皐文ちゃんの視野の広さに驚いてしまった。

「ならば、代美の家に行きましょう、たしか……、あの丘の神社ですね」

私たちは歩き出した。しかしそんな簡単に敵だらけの場所を歩けるわけもなく、丘側に向かう大型スーパーの前にある交差点でそれは起きた。

「あれ? あの車動いてる?」

私は遠くで動くトラックを見つけ、少し喜ぶ。しかし、

「あれに誰も乗ってないわよ?」

「それどころかこっちに向かってきてるわよー。それも四方八方から」

とエスキさんとプリマさんの言葉に驚き、よく見ると、確かに人は乗ってない。それどころか、私たちを囲むようにトラックが四方八方から突っ込んできた。

「困ったねぇ、私は飛んで逃げれないからぁ、どうしよう?」

「私が時間を止めましょうか?」

「石の壁を出すのもありだろうな」

と焔ちゃん、美智さん、サターンさんが言う。確かに時間止めるのはアリだ。けど、美智さんの能力には発動点となる布を張り巡らせる。私たちはそれに邪魔され出られない可能性がある。岩の壁に関しても同じだ。けど……、

「私が何とかするよ」

と私は、金のサモンエッグを八方に投げた。トラックはすべて金のサモンエッグの召喚媒体になり羊を召喚して、消えていった。私たちは少し息をつく。そして、周りに動く影がないことを確認すると、歩き出した。

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