戦ってイイノ?29話 戦後
戦後
敵の潜水艦の動きが止まり、すべてが沈んでいく。私はすべての沈没を見届け、船に戻った。
「終わったのかな?」
「うん、そうだよ~」
と艦橋の上から、声が代美ちゃんの声が聞こえる。そこから皐文ちゃんと代美ちゃんが下りてきた。
「すごいよ、代美ったら岩の球体が裂けた瞬間に敵の頭射抜いてしまったんだよ!」
「それって中が見えてないとできないんじゃ……」
「そうだね~。簡単に言うと~千里眼、ではないんだけど~、転移魔法の応用かな~? 空間をつなげてそこからのぞき見しながら撃ったんだ~。多分覗き穴だけにしとかないと~きっと悟られてたと思うんだ~。矢を射ようとするときっとバレてたと思うな~」
「訳が分からないけど凄いね! そういえば空間転移魔法って、神奈ちゃんも言ってたけど、二人とも使えるの?」
「そうだよ~私の魔法を見て神奈ちゃんが使うようになったんだ~」
そんな会話をしながら艦橋に戻ると、空から詩織ちゃん達が帰ってくるのが見えた。私たちは彼女たちを出迎え、これからどうするのかを聞こうとした時、それを神奈ちゃんから知らされた。
「……皆、落ち着いて聞いてくれ。私たちの住んでいる町に黒い異形の者たちが現れて、半数以上がその異形になってしまったという話が入ってきた。詩織達も来てもらいたい。お願いできるか?」
「ええ、そういう事なら急ぎましょう」
私たちは茫然としてしまった。そして皐文ちゃんが、
「ちょ、ちょちょちょっと待って、それってもしかして……」
「……そうだ、おそらくだが小麦だ。皆、全速力で向かう。準備をしておいて、よく休憩せていてくれ」
ここまで読んでいただきありがとうございます。5章はここで終わりです。
この章は、三つ巴な物を書きたかったのですが、またうまく書けず終いになってしまいました。そして、この章を書いているときに、6評価もらえたのはすごく嬉しいです。これからも頑張っていきたいです。
次の章は悪魔との最終対決となっております。よろしければまた読んでやってください。




