戦ってイイノ?28話 浮遊する岩球の中の戦い
浮遊する岩球の中の戦い
それは大きな塊となっていた。大陸全体の建造物が合体しており、このままだと中央にいた人の狙い撃ちも不可能だ。その上詩織ちゃん達もそこに吸い込まれていったのが見えている。
「なら~、注意を向けつつ周りを攻撃するよ~」
岩などで覆われた空間、しかし光源は太陽光発電による蓄電か、魔法による火かはわからないが、とりあえず街頭がある。そしてその中央には、
「あなたは確か……、ピコでしたね。ここで仕留めます」
中央にいた女性、ピコを見据え槍を構える。
「あなたたちは何者なのかしら。私の邪魔ばっかりして!」
とこちらに向かって飛んでくる。私は飛んでくるであろう空域に槍を投げる。しかし彼女はそこから逸れて自己コピーを開始。しかしそれらのコピーは次々と岩にぶつかり消えていった。
「我をこのような砂や岩ばかりの空間に閉じ込めるとは愚かだな」
サターンが岩を飛ばし、その上で神奈にもらったと言っていたトンファーの殴る部分がもっと大きい物を縦に回して、柄の部分にあるボタンを押して殴る部分であろう場所から砂を飛ばす。それによってピコは増えない。どころか防衛に徹するしかなくなっている。そして、その上プリマとエスキは、二人で陣を構成開始。しかし、蜻蛉切が反対の壁にぶつかった影響で、この球体は崩壊を始めた。多分、重力制御を球体ができた時点で弱めていたのであろう。それにサターンの岩の攻撃で、崩されたのも原因だろう。それが彼女にとって命取りとなった。私たちの後ろから飛んできた矢がピコの頭に刺さっていた。




