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魔法少女でイイノ?  作者: 月読雨月
五章 戦ってイイノ?
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戦ってイイノ?16話 乗り換え

乗り換え


私は航空母艦が着いたら、005号に起こしに来るよう命令しておいた。しかし、

「おはようございます。神奈様少し遅れて申し訳ございません」

と慌てて入ってきた。私も、自分の中の接近警告装置を使い、起きていたが、少し気になり、005号を待っていた。

「……どうして遅くなった?」

「皐文様と珠樹様にミサイルの破壊を依頼していました」

「……どういう事だ? 詳しく教えてくれ」

「ではこちらを……」

と言うと005号は背を向け、首を見せる。私は立ち上がり、髪の毛に見せたコードを伸ばし、005号の首の接続口に繋ぐ、そして理解した。

「……成程、なら私達は、航空母艦に移動することを優先しよう」

「はい」

私は代美を起こしに代美の部屋に向かう。その途中、

「あぁ、神奈ちゃん、どったのぉ?」

食堂の部屋の近くから、焔が現れた。

「……ああ、だれかと思ったら、焔か、どうする? 君も来るか?」

と代美の部屋に向かいながら焔に問うと、

「えぇ、話がわかんない? どういう事?」

そう言えば、どこに行くのかいうのを忘れていたことに気付かされた。なので、

「……言葉が足りなくて悪かった。今から航空母艦に乗り換えるのだが、ここから先は戦闘が激化する可能性がある。だからどうする? 私達の住んでいる町に帰るか?」

すると、焔は少し悩んで、その後こちらを見て、

「あのさぁ、私またさらわれるのは御免なんだよぉ、だから付いて行くよぉ」

「……分かった」

そんな会話をしながら歩いていると、代美の部屋に着き、

「……悪い代美、起きてくれ、航空母艦に移るぞ」

「う~ん、珠樹ちゃ~ん、そんなの触っちゃ~駄目だよ~」

「どんな夢見てるんだろうねぇ」

と焔がニヤニヤして言う。

「珠樹ちゃんが~、起爆ボタン触ってる夢だよ~」

「……起きてるだろ」

「うん~」

そう言いながら寝息を立てている。

「……いや、起きろよ」

「だめ~?」

「……駄目だ」

「は~い」

そう言って、代美はごそごそと起き上がった。

「で、どういう事なの~」

「……航空母艦に移るんだ」

「じゃあ準備するから待っててね~」

「……わかった」

と私は動かないでいると、

「外で待ってて~!」

「? 何故だ?」

「い~い~か~ら!」

と追い出されてしまった。何故だ? と首を傾げていると、

「いやぁ、友達にも見られたくないものもあるでしょぉ」

「……む、そうか」

と焔と会話していると、部屋の中から、代美が出てきた。しかし、

「荷物はぁ?」

と焔が聞くと、代美は、

「転移魔法で神奈ちゃんの基地に一旦入れて行くよ~」

「……なるほど」

と私達は歩きだした。

「そういえば、珠樹ちゃん達はどこ行ったの~?」

「……先に向こうに向かってるはずだ、用事も頼んでおいたしな」

「神奈様、珠樹様と皐文様の荷物が……」

と005号の声、そして私は気づいた。皐文達は荷物持って行ってないという事に。

「神奈ちゃ~ん?」

「……今から準備する。すまないが代美も手伝ってくれ」

すると代美は大きくため息をついて、

「いいよ~」

と言ってくれたので、二人で荷物を取りに行った。

「……珠樹は荷物が少ないな、こっちはまとめた。そちらはどうだ? 代美」

と代美に念話で会話する。

『皐文ちゃんも荷物少ないけど~、ぬいぐるみさんがいっぱいだよ~。基地に入れとくね~』

「……ああ、わかった。じゃあ代美も航空母艦の方に向かってくれ」

『は~い、そういえば前の戦いはしょうがないけど~、今度は戦いに姿を見せない戦いをしようね~』

「ああ、その件はすまなかった」

私達は今度こそ航空母艦に向かった。

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