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第25話 「1万円」の仕事の質3

父が仕事で自分を認めてくれた。


小さな自負を力に、ケンタは母の80人分の仕事についても入力し、

20人分ずつ4つの塊に分けて、上下から目視でミスを探し、

印刷した上でミスを確認した。


結局、6件のミスがあった。


200件の情報を入力して、16件のミスか。8%のミス。

多いな。入力作業はケアレスミスの多い性格の自分には向かない作業かもしれない。

将来の仕事として、入力系の作業はやめよう、とぼんやりとケンタは考える。

数式や証明を解くのは好きだが、検証自体はあまり好きではない自分の性格が作業に影響しているのかもしれない。


クラスの女子は入力作業が得意そうだ、と数名の文系の同級生女子の姿を思い浮かべる。


もちろん、庶民のケンタの彼女でも幼馴染でもない。ただのクラスメイトだ。


母に印刷した住所データ一覧を見せたところ、問題なくクリアした。


結局、ここまでで8時間かかっている。

ケンタの思い描いていた作業予定の50%しか進んでいない。


やったことない仕事の見積もりって怖いな、というのがケンタの素直な実感だった。

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