初めての戦いそして、、、
お久しぶりです。
5話
前回のあらすじ?
女の子って色々面倒だなぁそう思ったシュウだった。
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シュウ→現在3歳
俺は、この孤児院で出来る勉強は、全て習得した。
とは言っても、算術と、ここら辺の歴史と、魔法について少し教わった程度なのだが。
この国、いやここら辺の国々では15歳が成人で、10歳では、もう働き始める年とか。でも、10歳で出来る事なんて限られているから手紙の配達等簡単なもので、13〜15歳程から商人になるための弟子入りや、冒険者になる人が多い。
その為、前世とは違い、少し学問を習わせるのが早かったりもする。
3歳〜5歳まで学問を、5歳〜7歳までは主に剣術の訓練又は、実戦。最後に7歳から10歳までは、主に魔法の知識又は、習得した魔法の実践だ。
これは、基準のようなものであって勿論、一、二歳ぐらいは、遅かったり早かったりと個人によって学ぶ速度は違う。更にケット族やクー族のような獣人は、成長が早い為、俺よりは遅いが普通の人種よりは凄く早い方だ。
そして、繰り返しだが俺の出来る事はもう無い、強いて言えば剣術を極めるくらいだろうか。
先の説明を聞けば魔法の実戦などがあると思うが、俺にはそんなカリキュラムは無い。魔法の勉強はしていたが
前にも聞いただろうが魔力量は0だ....
15歳までの間に測るのは、だいたいが3年ごとに測るらしく、最近も測ってみたのだがもう分かるよな。
と、自分の事に失望感を抱いていると。
「....シュ....君....シュウ君!もう、また話し聞いてなかったでしょ!」
突然声が掛かってきた。
いや違うな俺が会話中に思索にふけっていただけか。
「ああ、ごめん何の話だったっけ?」
「もう!ミナの炎系統の威力を上げたいんだけど、どうしたらいいかなっていう相談だよ〜!」
それは、俺に聞く事か?
と、内心思いつつもきちんと案を出す。
「そうだなぁ、火を出すときに空気の埃を沢山燃やしているイメージを保てばいいんじゃ無いかな?」
俺が今説明したものは、酸素の話しだ。火は、空気中の酸素がなければ消えてしまう。今回はこの世界の科学では、そんなレベルまで達していないので酸素の表現を埃といった具合に噛み砕いて話す。
「ん〜、空気中の埃をイメージして沢山燃やしてみるの?」
「そうそう!多分そうすれば、上手くいくと思うよ。」
「わかった!後で、実践してみるね!ありがとう!」
と言って、足早と実践場に向かっていく。
まぁ、実践場と言っても、孤児院の裏側にある森の事を言っているのだが。
それより、ミナは、ここらの奴よりも凄く大きい魔法を出しているから、それ以上強くなっても別にいいんじゃないかと思うんだけど.....まぁ、人によりけり、か。
それより俺がきちんと考えないといけないのは、将来の事だ...
(さて、商人や農夫にもなれないなら冒険者でもやってリスクは高いだろうが生き残るにはそれしか無いんだろうなぁ。)
と、そんな事を思っていると...
「よぉ〜ぼっち君、また一人なのかよぉ」
と、後ろに2人を連れている男の子達に声をかけられた。
ぼっち君と言うのは、俺のあだ名でいつも1人で勉強ばっかしてるかららしい。まぁ俺にはかんじないがイジメというものだろう。というか、さっきまで1人いたけどな。
はぁ〜めんどい奴らに声掛けられた。俺的には1人の方が楽なんだけどなぁ〜。まぁ仕方ない適当に流すか
「何?」
「いやぁな、ぼっち君は魔力量がゼ・ロ!らしいじゃん?だから俺らが将来魔法使いにでもイジメられたら大変だと思ったからよぉ〜稽古付けにきたんだよ。裏の森でやらないか?お前は、将来イジメられても耐性がつくし、俺らも練習になるからよぉ〜!くっくっくっ」
うわぁ、俺はそんな事を俺は隠しもせずに言った。そして笑った。
だってそうだろう何処にこんな私達は悪役です。っていう感じのやつがいるかよ。
しかも裏の森でとか。どんだけ負けるフラグ立ててるんだよ。やべぇ、笑いがと止まらねぇ!
「ふふふふっ!」
俺が必死に笑いを堪える。
それを見て苛ついたのか。
「てめぇ、何でそんなに笑ってやがる!」
流石に悪役すぎだろ!とは言えないので
「いやぁ、頭に寝癖がついてたからね〜もう昼前なのに誰も教えてくれなかったの?」
と、丁度いい、いい訳を見つけたのでそれを言うと。
「..........」
と、黙って赤面し、その後ろにいた2人は
「あわわわ⁉︎クレット君があわわわ⁉︎」
「っそ!そこでそんなこと言うか⁉︎」
と慌てている。
今までわからんかったがクレットっていうんだなこいつ
「......おい」
やっと、話せるようになったか
「何かな?」
「夕方ごろ裏の森に絶対に来い。年上の力を教えてやる!」
そんな事を言うと、俺の前から、足早に去っていく。
マジで、俺より年上かよ。
しょうがない、練習用の木刀でも勝手に借りていくか。
-------------------------裏の森
夕方、照り輝いていた太陽も日の入りが来てそろそろ暗くなろうというところ。その森には人影があった。
「よぉ〜!ぼっち君!やっと来たか!てっきり怖くて来ないかと思って心配したんだぜぇ!」
分かりやすい程の、悪役発言だな。めんどくせぇ
「いいから、さっさと始めよう」
そう言うと、クレットは不敵な笑みを浮かべて
「いいや、お前の相手は、俺たちじゃない。こいつらだ!」
そう言うと、森の奥から何かがやってくる。
「...!ゴ、ゴブリン⁉︎何故ここに?」
そうこの森は比較的安全な場所であり魔物がいたとしても基本的に害の無いラピッドぐらいだ。
「これはなぁ、黒いねぇちゃんから貰ったカーテって言う魔道具でなぁ、ゴブリンを意図的に操れるんだぜ!これで、俺を馬鹿にした事後悔させてやる!」
ゴブリンの数は5匹しかも、棍棒を持っている。正直な話し剣術を嗜んでいると言っても、素人に毛が生えた程度のレベルという事ぐらいは自負している。
しかも、俺は3歳だ。いくらゴブリンが小さいとはいえ少し、あちらの方が背は高い。これでは、武が悪すぎる。
これは、謝っておいた方が身の為だろう。
「ごめんなさい、クレット君僕が間違っていたよ。」
まぁ見掛けだがこれで十分だろう。
それに満足したのかクレットは
「はははは!いいだろう!ゴブリン共!もう、戻ってもいいぞ!」
そう、言ってもゴブリン達は、何かをする気配は無い。
「おい!早くどっか行けよ!」
「ギ...ギギッ!」
クレットの怒鳴り声に反応したのだろう、興奮状態になったようだ。
そして5匹のゴブリン達は、クレット達へと襲いかかっていった。
「キギー!」
「うわぁ!何だよ!何でこっち来るんだよ!早くあいつの所へ行きなよ!」
そう言ってもゴブリン達は進行方向を変えずゆっくりと向かってくる。
残り5メートル
「くそ!あのねぇちゃん変なの押し付けやがって!お前ら!魔法を撃て!」
「う、うん!」
「ああ、わかった!」
残り4メートル
「「「我が望むは火、そして」」」
残り3メートル
「「「敵を滅する力強さ!その力で」」」
残り2メートル
「「「焼き尽くせファイアボール!」」」
多少ズレはあったものの3人同時にファイアボールを撃った。だが、最近習ったばっかしなのだろう。ゴブリン達とは違う方向に当たったりしてちゃんと当たったのは、クレットの一発だけだった。しかし、当たったゴブリンも怯まず逆にクレットに敵意を向けただけだった。
これは、やばいな。ゴブリン達は手加減を知らないだろうから殺してしまうだろう。加勢しないと!
残り1メートル
「.....!ファイアボール!」
クレット達のより、威力は強く。狙いも定まっていた。そして、詠唱は聞こえなかったが最後の声でわかった。
「ミナ⁉︎」
ミナの当てたファイアボールは、ゴブリンを倒すレベルだった。
ゴブリン達は仲間の死で進行方向を変えた。
くそ!話している余裕なんかないな!取り敢えずミナがここにいるという事は、実践場の近くなんだろう。だったら〜
「おい!クレット!お前達は、早く先生達を呼んで来い!」
敵意が他に逸れて安堵したのか腰が立たなくなっていた。
だが、幸いにも1人だけ動ける奴がいた。
「ああ、わかった!俺が呼んでくる!」
よし、これで大丈夫だろう。それよりミナを助けなければ!
俺が指示を出してる間にも4匹のゴブリンは歩みを止めずに進んでいた。
「....ファ...ボール!」
残り3匹、残り3メートル
俺は、全速力で駆けつけた。
「うおおぉら!」
と、脳天に木刀を当てる。
「ギッ!」
当たったゴブリンはよろめき、俺との戦闘態勢に入る。
「キギー!」
「ぐっ!」
ゴブリンの攻撃は、俺の肩に当たる。それでも負けじと、俺は頭に木刀を突き刺す
「ギャァァァァ」
バタンと1匹が死ぬ。
残り2匹
「....ファイアボール!」
「ギャァァァァ」
残り1匹
ミナは流石に魔力があっても、疲れは感じているのか息が荒くなっている。
「最後の1匹!うおおぉら!」
俺が走って脳天をかちわる、まぁ割れなかったけど
それでもゴブリンが死ぬのには十分であっさりと死んだ。
「ふぅー終わった。」
「はぁー終わった。」
俺と、ミナはそう言う。
「ミナ...大丈夫か?」
「うー疲れただけかな?」
「しっかし、ビックリしたぞ!いきなり現れるんだから。まぁ、そのおかげでそこの2人とあと1人は助かったんだけど」
「まぁ実践場の近くだしね〜もう少しで先生も来るんじゃないかな?」
「そうだなぁ、それまでここで休むか俺も疲れた。」
そして、俺は大の字に横になる。
「シュウ君ダメだよこんなところで寝てちゃ」
「そうかなぁ、俺的には大丈夫なん...」
不意に嫌な予感がよぎる。
そう言えば、先生達が魔物が活発になっているとか言ってたよな。あのカーテっていう魔道具本当にゴブリン呼ぶものだったのか?もし、近くの魔物を呼ぶ魔道具だったら洒落になんないぞ。
そんな考えが当たったのかグラグラと大地が揺れる。
「な、何だ!」
「キャッ!な、何?」
ズドンという音を最後に大地は揺れなくなった。その代わりに俺たちが見たものは......
「ド、ドラゴン...」
ドラゴンだった。
今回は長い方ですね。
多分これからは二週に一回という遅い更新になると思います。