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詩集 迷い道

わかってるのに

作者: 小日向冬子

 ごめんなさい


 ほんとうに

 ごめんなさい


 気づかなかったんだ

 君がいつでも笑ってたのは

 どうしようもないほどに

 傷ついてしまってたからなんだって


 それなのに

 愚かな僕は

 ヒリヒリと腫れたその心に

 そっと触れずにはいられなくて


 近付いて

 与えて

 奪って

 求めて


 かき乱した



 壊れてやっと気がついた


 お互いの傷の深さに

 こっそり胸を痛めてるくせに

 相手にわかられてしまうことで

 どんどん不自由になっていく


 そんな僕たちなのだと



 それなのに

 とびきり優しい嘘つきの君は

 いつだって

 今だって


 せつないほど穏やかに

 微笑んでいる



 ごめんなさい


 ほんとうに

 ごめんなさい



 もう

 わかってるはずなのに


 君が行きつく苦しさに

 いまだに心を砕いてしまうんだ


 そんな僕を

 どうか許して

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