ゲーム~神速のスナイパー~
カチリ、と音がした。その瞬間、妖怪たちが後ろに飛ぶようによける。
「どうだ?私の弾は。」
そう言ってトン、と軽やかに階段から飛び降りたスナイパー。したには忍び影の開けた穴よりもとても深い穴が開いていた。
「怖ーな。」
「ちっとも怖くなさそうだな。妖怪ならば当たり前か?」
そう言いながら、再び銃を構えるスナイパー。
「それで?私とやるのは誰だ。」
二人の妖怪が前に進み出る。蛇妖怪と蜘蛛妖怪。
「いくぞ!」
スナイパーの銃弾が発射された音を合図に、戦いが始まった。
「ほぅ。これは面白そうだね、ね、ミント?」
輝夜の隣でモニターを覗いていたミントは、にゃーん、と鳴いた。
「うひゃー。これ掃除大変ですね。あと壁とドアと階段と窓と……」
壊れたところを並べる忍び影。見事なほどにまわりが壊れていた。巻き込まれないようにあのバカと狐妖怪は逃げていたが、この壊れように同じく驚いていた。掃除が大変、と言ったのは、三人の下に落ちている血だまりである。お互い銃をうったり技を出したりしまくったのでこうなったのだ。
「ぼくちょい止めてきます。」
忍び影が部屋を出ていった。
「すいませんそろそろやめに……」
「あ、すまない……」
間に入った忍び影に、蛇妖怪のパンチが炸裂した。タイミングがとてもよかったので、ある意味奇跡だ。忍び影はみぞおちを押さえてうずくまっている。まあそれでも目的を伝えようとしたのは立派だが。
「そろそろやめに……してください。輝夜さんのいる部屋には……僕が案内……しますんで。」
「とりあえず息を整えたらどうだ?」
スナイパーがあきれたように呟く。
それから数分後。
「そろそろ大丈夫か?本当にすまなかったな。」
「いえ大丈夫です。輝夜さんに特訓してもらったときにはこれ以上ないくらいボコボコにされますんで。で、本題に戻りますね。輝夜さんのいる部屋に救急箱置いてるんで、それで手当てしてください。部屋までは僕が案内します。」
スタスタと歩きだす忍び影。妖怪たちもそれに続く。すると、リビングの壁の前で忍び影が立ち止まった。
「?なんもないぞ?」
「えっとですね、かなり普通な開け方なんですけども。」
そして、その普通な開け方をした。
「輝夜さーん!開けてくださーい。」
「おー。いーよー。」
輝夜の間延びした声を合図に、壁がゴトリと動いて、ドアが現れた。それに忍び影は手をかけた。
ちょっと短かったですね。すいません。




