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冒険者ギルド 「冒険者の免許、試験などについて」

「冒険者になるには」


 冒険者であることを証明する証明書。


 ギルドカード(あのモンスターを狩りまくるゲームの影響でしょうか)という呼び名がよく使われようですが、今回は「免許」と呼ぶことにします。


 ギルドカードは身分証明になり、街から出たり入ったりが自由。市民専用施設が使えたり、割り引かれたりするらしいです。一般の人々が使用する身分証は本来国が発行するものでしょう。(中世にそんなものがあるかはよくわかりませんが)それを冒険者の証明で代用できるということから、冒険者ギルドの力がうかがえます。前回のことから、そんなことして大丈夫なのか心配ですが、一般人が持つ権利より少し弱めの権利が発動するくらいにしておきたいです。


 そのかわりに、狩り場に入るための税がかからなくなるような特権はあるかもしれません。それくらいあってもいいでしょう。


 それはいいのですが、誰でも冒険者になることが出来るのは疑問です。ある程度の試験が必要でもいいはずです。そうすることで、とても冒険者に向いていないのにギルドのメンバーに加入させてしまうことを防ぐことが出来ます。


 よし! いろいろ考えてみましょう!



 ①出身地、名前、財産などの確認


 これは必須条件のはずです。冒険者なんて危険な仕事をしたがるくらいですから土地なんて持っていないでしょう。その国に戸籍の制度があれば、ド田舎から来ても怪しまれることはないのでそれがベストですが、他国から亡命してきた人のことや、そもそも戸籍制度がなかったときの場合や、トリップしたばかりのときは困ります。なので面接で判断したいところです。


 ファンタジー世界のことですしウソ発見器みたいな魔法とか、どこから来たか分かる魔法とか使えば円滑に面接が進められるはずです。


 その面接時に、死ぬ可能性がある危険な仕事であることを念を押して確認しておくことがあります。そうなると、無茶な問題を吹っかけてくることがあるのではと思いがちですが大丈夫です。冒険者ギルドは冒険者が運営するもの。所属する冒険者全てが利益を守ることが目的なので、ブラック企業となることはないです。


 そもそもブラック企業と言いますが、中世なんてブラックばっかりですから冒険者ギルドはまだ良心的な部類でしょう。



 ②能力の確認


 体を張った仕事である以上これは避けられません。健康であるか、視力は良いか、筋力は高いか、持久力はあるか、経験はあるか、サバイバル技能は高いか、何か秀でた技能はあるか、将来性はあるか。確認しなければいけないことは多いです。


 この厳しいテストをかいくぐった者だけが冒険者としての権利を得るのです。実地試験もあるかもしれませんが、それは手間がかかるのであまり行われないと思います。


 この能力テストは定期的に行ってもいいかもしれません。優秀な記録を残した者には豪華景品をあげたりすれば、みんなやる気を出すでしょう。また、能力に衰えが出てきた冒険者を解雇する場としても使えるはずです。


 ③冒険者の仮免許授与


 かくして、試験を乗り越えた冒険者には仮免許が与えられる!


 ……いや、別に最初から正式な免許あげてもいいんですけど、やっぱりそれよりは冒険者と言う仕事に慣れさせる期間を作った方がいいと思うのですよ。ブラックな中世のことですし、加入してすぐバリバリ働かせてもいいんですが、それだと突然の環境の変化に追いつけない人もいるはずです。なので数カ月、出来れば一年くらいは仮免許状態にしておきたいところです。


 ただし、これだととんとん拍子で進むはずの主人公の人生で一年足止めをくらいます。冒険者になってすぐ大活躍、そしてトップランク冒険者の仲間入り! みたいに進めたい方は、このシステムを排除してもいいと思います。自分のアイデア次第です。


 ちなみにこのシステムを採用する場合は、「移動する冒険者用仮免許」を用意しておく必要があります。前の方の話で説明した通り、冒険者には拠点を定めて仕事をするタイプと、各地を移動する金を稼ぐために仕事をするという二つのタイプがあります。冒険者ギルドには支部とか本部とか便利なモノがあるので、どこかで作成した免許は他の支部でも使用できるようにする必要があります。そうしないと移動するたびに何ヶ月も仮免許の期間をすごさなければいけないという地獄を味わうことになります。


 つまり、移動型冒険者のために「少ない期間だけ使用することのできる免許」を用意しておく必要があるのです。


 まず冒険者はみんな共通の正式免許を持っています。旅立つ前にその免許をギルドに返し、移動用の仮免許を与えます。住所不定冒険者と言うわけです。実際に自由な移動が可能になると、依頼を配分するギルドの管理職の人が困るので、手数料が必要だったりなど、安易に旅立ちたくならないような制限がかけられるはずです。


 そうして最初の街についた冒険者は、移動用仮免許をそちらの街の支部に渡し、「一週間使える(一週間は移動できない)仮免許」がめでたくもらえます。別に一カ月でもいいです。それと同時に「この街にいる間最低この依頼はこなしてね」と依頼も同時にもらいます。依頼をこなし、一週間の期間が終わるとまた移動用仮免許をもらって旅立つ。この繰り返しで、お金を稼ぎながら旅が出来るわけです。


 また、旅が終わって目的の街にたどり着き、しばらくはそこを拠点に冒険者したいということになれば、簡単な面接を受けた後に仮免許をもらうかわりに正式免許をもらえばいいのです。いろいろややこしい。



 冒険者ギルドは、自分の命のみならず他の人の命も背負う仕事です。だからメンバーの管理も厳重に行うことが求められるのです。


 ……まあ、ゼニの力があればいろいろ不正も出来そうなものですが……。



 次回は、冒険者ギルドが冒険者に提供するサービスについて考えていこうと思います。

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