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もふもふ帝国犬国紀  作者: 鵜 一文字
三章 逆襲の章
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第三十三話 勝利者無き戦争



 薄暗い死の森の中をボロボロの服を着たハイオークが走っていた。

 命令は逃げたクレリアを補足せよとのものであったが彼女には関係ない。


 周囲に自身の部下の姿はない。既にお気に入りの服も動きやすいように破り捨てている。服装に気を遣う彼女が己の姿を気にしている余裕もなく、胸のざわめきを自分に言い聞かせることでかろうじて押さえつけ足を動かしている。



「大丈夫。大丈夫……フォルクマールが負けるわけないんだから……!」



 遠吠えの声には聞き覚えがあった。

 コンラートの元で働いているはずの知己のコボルト、バセットのものだ。


 敵がいるはずもない場所からのその命令に、キジハタと死闘を演じていたハイオークの少女、グレーティアの背筋は凍りついた。


 彼女は不利な戦闘中に一瞬で判断を下す。部下に対して即時撤退を命令すると自身は身体能力を活かして距離を取り、真っ直ぐに遠吠えの方向に駆けたのである。



「見つけた……え……」



 鬱蒼と繁る森の中に突如現れた瓦礫の山。あらゆる物が吹き飛び、明るい太陽が差し込んでいるその激闘の跡で、グレーティアの見知らぬ女性がコンラートの傍に控え、彼女を見つめている。


 彼女の勘はハイオークの様でどこか違う、その美しい黒髪のハイコボルトがバセットであることを告げていた。そして、それは……。



「あ……ぅ……何故……」



 聡明な彼女の頭脳は既に答えを出している。


 この状況でフォルクマールがバセットを眷属に選ぶ理由はない。バセットを選んだのは間違いなく、グレーティアが尊敬している兄であるコンラートだ。

 だけど、信じたくはない。



「兄さん、フォルクマールは?」



 何事もなかったのだと、そう信じて努めて明るく声を出そうとしたグレーティアだが、笑顔は引き攣り、声は情けない程にかすれ、震えている。



「バセット……ど、どうして黙っているの? ねぇっ!」



 グレーティアは泣きそうな顔でバセットに詰め寄ったがすぐには答えず、コンラートの顔を一度確認してから、静かに首を横に振った。



「嘘よ! フォルクマールが負けるはずがないっ! 貴女は嘘を吐いているっ!」

「確かにフォルクマール様は負けていません」



 激情のままにグレーティアはバセットの顔を殴りつけた。

 吹き飛ばされたバセットだが、それでもゆっくりと立ち上がった彼女は冷静さを崩していない。


 内心はともかく、表面上は。


 バセットには役割がある。

 友である目の前の少女を裏切るという役割が。


 覚悟は既に決めている。

 友と主に秤を掛け、彼女は決断を下していた。



「相打ちです。コンラート様は寸前で間に合わず、重傷を負ったクレリアも敵の幹部、タマに救われて落ち延びました」

「手当は! あいつは魔王候補なんだから簡単にはっ!」

「フォルクマール様は息はありましたが致命傷であることを悟っておいででした。だから、息を引き取る前にコンラート様に後を託したのです」



 返答次第では確実に殺される。嘘を悟られても殺そうとするだろう。

 それでもバセットは淡々と答えていく。



「守りきれず、申し訳ありません」



 目の前の少女を救うために。

 自分が秤に掛けたように、コンラートは妹と自分を秤に掛ける。そして戸惑わない。


 それを知っているが故に。


 普段の彼女であればバセットの嘘に気付いたに違いない。

 だが、バセットの言葉はもう彼女には届いてはいなかった。


 グレーティアの視線は布を被せられた一つの遺体に釘付けになっている。

 精気の無い足取りで彼女は足をもつれさせながら歩いていく。



「嘘……嘘よ……そんな……私、まだ何も言ってないのに……助けてもらったお礼も何も……」



 うわ言のようにグレーティアは呟く。

 そもそも彼女の二刀は非力な頃の彼女の命を助けたフォルクマールの影響である。


 弱者を装い、オーク族全てに侮蔑されていた彼の本当の強さをグレーティアだけは知っていた。冷たいその無表情に隠されている優しさも。

 想像以上の強さを持っていた彼に対する、まだ幼かった彼女の疑問に、



”強さを誇示しても何もならない。君も誰にも話さないように”



と、照れ臭そうに答えたその不器用さも。


 だが、現実は彼女にとって厳しいものだった。

 屈んで頭の部分の布を剥がすと、そこには彼女が愛した男の顔があった。



「やっと大人になったのに……この戦争が終わったら……本当に馬鹿……」



 グレーティアは硬くなったフォルクマールを抱きしめる。



「愛しているわ。フォルクマール……ずっと」



 年の差もあった。

 彼女の年上の親友であるカロリーネを愛していたのだとも思っていた。


 様々な思いから伝えることが出来なかった言葉を、グレーティアは眠るように眼を閉じているフォルクマールに軽く口付けし、初めて伝えることが出来た。



「誰にも理解されない可哀想なフォルクマール」



 グレーティアの頬には止めどなく、涙が流れている。

 だが、その瞳には力が戻っていた。



「貴方の有能さを。そして貴方の勝利を必ず証明する。私は貴方に誓うわ」



 握り締めた拳を震わせながら、彼女は立ち上がる。



「クレリア・フォーンベルグは私が殺す。仇は……討つ。だから、少しだけそちらで待っていてね。フォルクマール……ごめんね……フォルクマール……っ……」



 もし、彼女がフォルクマールの背中を見ていれば、本当は何が起きたのかを悟ったであろう。しかし、彼女はそうはしなかった。


 グレーティアの瞳は既に深い憎悪で濁っていたのである。



 コボルトリーダーのシルキーはタマの戦死が伝わってきた時、簡単には信じなかった。

 参謀としては情報の正確さが必要だと。現実主義者の彼女にはこの結果は当然だとわかっていたのに。それでもなお。


 北東部の司令官である親友のケットシーリーダー、クーンから真実であると伝えらた時、彼女は一瞬呆然とした後、力なく肩を落とした。


 彼女の心と行動は完全に分断されている。

 それが最近では同族のコボルトからすらも恐れられ始めたシルキーの姿だった。



「カナフグ。クレリア様からの密命だけれど、内容は変更します」



 かつては能天気で怠け者だった彼女はこの数年ですっかり変わってしまった。


 それでも態度を全く変えなかった友を失い、失意の底に落ちつつもシルキーは止まらない。

 見るものが見れば、やることを無理矢理探しているようにも視えるかもしれないが、それを理解できる内の一名は北東部にあり、もう一名は最早この世にいなかった。


 彼女はクレリアが無謀な特攻を仕掛ける前に命令を託した、ゴブリン族の古参の剣士を呼び止めている。



(こんな卑怯なことを真っ正直なカナフグにさせると知ったら、あんたは怒るんでしょうね。馬鹿なんだから。わかったらさっさと私を止めに来なさいよ)



 内心では悲痛な叫びを上げても、誰にも聞こえはしない。

 自分を止めることが出来る者はいなくなってしまった。そんな風にシルキーは感じている。


 湧き上がる憎悪を糧に、敵たる者達を謀り、絶望へと追い込む。

 容易に勝てるのならば、取りうる全ての手段を取る。


 例え孤独に落ちようとも。

 そんな自分を陽の当たる場所に置いてくれた男は約束を破り、永遠に彼女の傍からは消えた。ならば、奪った相手に相応の対価を支払わせるしかない。


 彼女は物分りのいい女ではなかった。



「本気か?」

「当然。戦争はまだ終わってはいない」



 彼女の策の内容を聞いたカナフグは嫌悪に顔を歪める。

 クレリアの命令ですら、剣士である彼にとっては卑怯に映るだろう。


 しかし、シルキーの考えた策に比べれば、戦士であるクレリアが考えたそれは児戯に違いなかった。



「必ず必要になる。この一手を打って置けば確実に被害を減らすことができる」

「確かに運良く成功すればそうだろう。だが……」

「心配いらない。成功するのではないの。”させる”のよ。運は必要ない。下準備は私がやっておくから、貴方は自分の責務を果たしなさい」



 カナフグも今回の戦争での被害には心を痛めている。

 不承不承ながらも彼としては従う以外の選択肢は持ち合わせていなかった。



 カナフグがシルキーの前から立ち去ると、当面の仕事は無くなってしまった。

 彼女は落ち着かない様子で自分の住居へと戻る。



「タマ……貴方の行動はオーク族を揺さぶった。投降者や移住者は増え、恐らく帝国の住民の数はオーク族を超える。貴方がやったのよ……」



 簡素な家具しか置かれていない殺風景な部屋で、シルキーは誰に言うでも無く、独りで小さく呟く。



「貴方の願い通り帝国は勝たせてあげる。私がどんなことをしてでも、次の戦い……オーク族と決着を付ける最後の戦いに勝利してみせる」



 その言葉を口に出したシルキーの表情は幽鬼のようであり、まるで生気はなかった。

 だが、決死の想いがそこには込められていた。



「私の涙は枯れ果てた。あいつにはそう言っていたのにね……」



 シルキーは少しの間眼を閉じると、床板を剥がし、約束の酒を取り出す。

 そして栓を開けると、タマが戦死した場所の方角を向き、酒を床に零した。




 オッターハウンド要塞攻防戦を生き延びたオークリーダー、エーゴンは敵の襲撃に備えて陣地を構築していたその時に、死の森北東部の要衝、サーフブルームから届いた訃報を聞いた。だが、彼に驚きはない。



「……不死身が聞いて呆れるな」



 一言そう呟いただけだ。

 肩を並べて戦った戦友は命を賭けて帝国を守ろうとして命を落とした。


 そして、彼は役目をやり遂げた。帝国の未来を繋げた。

 嘆くのは侮辱だろうとエーゴンは思う。


 結局、カダヤシは敵地を逃げ延び、クレリアを守り抜いた。


 しかし、北東部の司令官であるクーンに発見された時は、既に武器は持っておらず、生きているのが不思議なほどに傷ついていた。それでもカダヤシはクレリアを最期まで、死んだ後に仲間達に剥がされるまで抱えた腕を離さなかった。



「馬鹿野郎が」



 エーゴンは顔をしかめて明るい空を見上げ、彼と共にあの地獄のような戦場で奏でた曲を朗々と歌う。

 穏やかで雲一つ無い空は憎らしい程に澄み切っていた。



 同時期、陥落したオッターハウンド要塞では、生き残っているオーク族側の幹部達が全て集まっていた。それに従う戦士達は戦争に疲れ果てて座り込み、表情は暗く、とても勝利したと言える雰囲気ではない。


 彼らの士気に止めを刺したのは、ベルンハルトの戦死だった。


 冷静でオーク族もゴブリン族もコボルト族も分け隔てなく接し、それぞれの適性を生かした適切な指揮を取れるベルンハルトは、その隔絶した強さと相まってオーク族側の全ての種族から畏敬の念を受けていた。


 それが戦死、しかも数十名の死者を出すなどとは誰も想像だにしていなかったのである。



「あの……大丈夫ですか? ひっ!」



 会議を終え、切り株に腰掛けていた最年少のハイオーク、ルーベンスは心配そうに水を持ってきた灰色の毛並みのコボルトに怖がられたのを見て、「あ」と小さく呻き、眉間を揉みほぐした。



「ありがとう。すまないが、他の者にも配ってやってくれ」

「は、はいっ」



 受け取った水を飲み干すと、若い彼の身体にはすぐに生気が行き届く。



(余程僕は難しい顔をしていたのかな)



 しかし、それも無理はない。

 オッターハウンド要塞はかろうじて落としたものの、オーク族の幹部たるハイオークの内、ツェーザル、ギルベルト、ベルンハルトの三名が戦死。クレメンスは片目を失っている。


 ハイゴブリン、オークリーダー、ゴブリンリーダーに至ってはどれ程の被害を受けたのかルーベンスには想像もつかない。

 会議中のゴブリン族の元魔王候補、ガリバルディの怒りを見れば、恐らく相応の被害が出ているのだろうと彼は思う。


 だが、帝国が与えた被害はそれだけではない。

 有り得ない事件が起こってしまった。


 フォルクマールの戦死とコンラートへの魔王候補の引継ぎである。


 コンラートはフォルクマールがクレリアと相打ちになり、魔王候補としての力を瀕死のフォルクマールから託されたと主張し、会議の主導権を取った。



「若、お悩みですか」

「爺か。いや、妹のグレーティアはともかくとして、どうしてクレメンスとガリバルディはコンラートを認めたのかなって」



 どちらもフォルクマール嫌いではあったが、特別コンラートに好意的であったわけではない。だが、クレメンスは積極的に、ガリバルディは文句を言いつつもコンラートを推すことを支持していた。

 そして彼らが認めたことで長老のアルトリートも認めざるを得なくなってしまった。


 失点の多かったルーベンスには元々発言権がなかったが、あったとしても発言する気は彼には無かった。ルーベンスは彼自身が驚くほど、自分の無力を受け入れて落ち着いている。



(クレメンスもガリバルディも『噂』は知っているはずだ)



 託されたのではなく、殺して奪った。

 クレメンスもガリバルディも無能ではない。ルーベンスが知ることが出来た情報くらいは彼らも掴んでいる。なのに……。



「儂にもわかりませぬが、あの眷属が何かやったようですな。先程のコボルトの伝令が接触を確認していたそうで」

「バセットか。元コボルトって言っていたっけ」



 ルーベンスはコボルト族の眷属に対して嫌悪感は無かった。

 ただ、苦手ではあったが。彼女から受けた印象が、自分を死の淵に追いやろうとした相手、クレリアに似ていたからである。



「奴らは卑怯な手段が得意なようですからな」

「なるほど」



 憤慨する老オークにルーベンスは頷いた。しかし、彼に同意したわけではない。

 恐らく意味がある行動なのだ。その意味が理解できるようにならねば、ハイオークとして部下を率い、命を預かる者としては半人前なのであろう。


 そんな風にルーベンスは思っていた。

 だから、彼は彼なりに考える。間違ってもいい。情報が出揃えばその間違いも修正できるのだから。考えないことに比べれば、それは進歩に違いない。



(卑怯か。あのクレメンスやガリバルディを動かせる卑怯……)



 彼等は眷属に憎悪の視線を向けていた。

 間違いない。好意から認めたわけでは絶対にない。



(いや、先に何かをしたことに意味があるのか……前もって接触することで、会議での支持を引き出す。つまり、会議は始まる前に結果が出ていた)



 他の幹部達は何も言うことが出来なかった。長老であるアルトリートすらも。

 これはルーベンスの知るコンラートのやり方では無い。



「フォルクマール様は大変な方だったのかもしれないね」

「え?」



 驚く老オークにルーベンスは苦笑して首を横に振る。

 思い出せばフォルクマールは魔王候補として小細工を弄していたが、オーク族全体としてはどうであったか。今日の会議のような腹の探り合いなどはなく、フォルクマールが定めた戦場で、何も考えることなく勝利を得ることができていた。


 恐らくはそうした一見『卑怯』にも思えることを、誰にも頼らずにこなしていたのではないか。ルーベンスはその想像に至り、寒気に襲われた。


 今回苦戦したのもフォルクマールが悪いわけではない。

 相手が強かったのだと今では信じられる。


 他の者で果たしてここまでオーク族らしさを失わずに戦えただろうか。

 戦場の勇者だと信じていた者達の腹の探り合いを目のあたりにしたとき、彼はハリアー川の川辺で見た敵の戦死者の姿を思い出さずにはいられなかった。



「いや、なんでもないよ。今日の会議に参加して戦士って何だろうと思ったんだ」



 オーク族の教えは『勇敢であれ』というものだ。

 だからこそ単純さを好み、卑怯を嫌う。



「若はあの者に思うところがありましたか。儂も驚きましたが」

「彼等は裏切り者だったけれど、間違いなく戦士……いや、勇者だった」

「……否定の仕様がありませんな。あれぞオーク族の鑑」



 ルーベンスは少年らしく、真っ直ぐにそのオーク族の正義を信じている。


 そんな彼がコボルト伝令の指示を受けての追撃時に川辺で見たのは、累々と転がるオーク側の戦士達の亡骸と、川を背に壮絶な死に様を見せていたゴブリン達。


 そして、オーク族の中でも最強と謳われるベルンハルトを降し、死して尚、一歩も通すまいと川を背にオーク族の戦士達を威嚇していたタマの姿であった。


 北部のグレーティアは中央部に援軍として来ていたため、結局のところクレリアは逃げ切っている。彼等は命を賭けて目的を果たしたのだ。


 ルーベンスは大勢の仲間を殺した相手を不思議と憎いとは思わなかった。

 戦士としての彼の姿に、ただ涙を流していた。


 その姿が彼に戦士とは何か。強さとは何かを考え直させる切欠となっている。

 そして、彼はそこでコンラートの謀殺の噂を聞いた。


 タマがそう言ったのだと。



(例えそうであっても、西部出身の僕が反抗するわけにはいかない)



 納得はいかない。だが、従うより他はない。

 だからといって手を抜くこともしない。



(次の戦いでは必ず……!)



 ルーベンスは挫折に屈してはいなかった。

 誰からも期待されていないことを知っていて尚、彼は前を向いていたのである。




 帝国歴5年。第一次オッターハウンド戦役はモフモフ帝国オッターハウンド要塞の陥落と、オーク族魔王候補、フォルクマールの死によって幕を閉じた。


 オーク族側にはもはやラルフエルドを落とす戦力はなく、モフモフ帝国側も反撃に出る力は残されていなかったのである。


 新たに魔王候補となったコンラートはオッターハウンド要塞の守将にガリバルディを任命すると、オーク族の本拠地たる西部に威力偵察を仕掛けてきた、死の森の南西に位置する『嘆きの林』の住人であるワーベア族に対応することを理由に、あっさりと兵を退けた。


 モフモフ帝国はそれを知ると戦時状態を解除したが、喜ぶ者はいなかったという。

 オッターハウンド要塞を落とした際のオーク族のやり口に誰もが怒りを覚えており、住民が一丸となってシバの『命令』を待っていたのである。



 このモフモフ帝国とオーク族による初めての総力戦は双方に壊滅的な被害を与えている。



 最終的なモフモフ帝国参戦者約850名中、死者480名、負傷者370名。

 オーク族の参戦者約2300名中、死者1400名、負傷者720名。



 双方共に半数以上の参加者が戦死したこの戦いは後に『勝利者無き戦争』と呼ばれることになる。




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